PROVEtech:RBS - Veristand 向け車載イーサネットの入門

更新しました Jun 14, 2024

環境

ハードウェア

  • PXIe-8521
  • PXIe-8522
  • PXIe-8523

ソフトウェア

  • VeriStand
  • PROVEtech:RBS for VeriStand

ドライバ

  • NI-XNET

オペレーティング・システム

  • LabVIEW Real-Time (NI Linux Real-Time)

この資料では、PROVEtech:RBS - Automotive Ethernet for Veristand を使用して、VeriStand プラットフォーム上で車載イーサネット通信に PXI-852x を使用するように Linux リアルタイム ターゲット環境を構成する手順を説明します。

車載イーサネット インターフェイス モジュールであるPXIe-852x は、Phar Lap ETS リアルタイム OS をサポートしていません。この記事では、NI Linux リアルタイム OSを使用します。

準備

設定を行う前に、次の要件を確認してください。
ハードウェア要件
ソフトウェア要件

 

ドライバーのインストール

NI Linux Real-Time PXIコントローラへのソフトウェアのインストールの資料 を参照してください。可能であれば、最新のドライバー群を使用してください。バージョンを選ぶ際にはVeriStandとNI Linuxリアルタイムバージョンの互換性 について注意してください。
 

NI MAXのモジュール構成

  1. NI Measurement and Automation Explorer (MAX) を開きます。
  2. 最初のポートENET1が有効な IPv4 アドレス (0.0.0.0 ではない) でアクティブであることを確認してください。これには、ネットワーク上の別のエンドポイントへの物理的な接続が必要です。このエンドポイントではPHY StateMasterに設定し、別のエンドポイントではSlaveに設定します。Port ModeDirectに設定します。 852x_Master.JPG
  3. 接続が確立されると、ポートのLink/Act LED が点灯します。 LED 表示の詳細については、ユーザーマニュアル を参照してください。

 

Libpcap のインストール

Libpcap は、Linux 上のパッケージ キャプチャ ツールです。 Linuxターゲットにインストールするには、 NI Linux Real-Timeデバイスのシェルにアクセス し、次のコマンドを入力します。
opkg update
opkg install libpcap
opkg install libpcap-dev


正しくインストールされたかどうかを確認するには、コンソールでコマンドopkg list-installed |grep pcapを実行します。

PXI RTターゲットがインターネットにアクセスできない場合は、 OPKGパッケージのオフラインインストールに関するこちらの記事 を参照してください。

 

VeriStand でのデプロイ

  1. C:\Users\Public\Documents\National Instruments\NI VeriStand XXXX\Examples\PROVEtechRBS_AE_Exampleにあるサンプルを開きます(XXXXにはバージョンが入ります)。
  2. システム エクスプローラーのControllerOperating SystemLinux_x64に設定し、正しいIP Addressを設定します。 コントローラー.JPG
  3. (オプション) サンプルでは、 ENET1 を使用するように構成されています。ポートを変更するには、以下の手順に従ってください。
    1. PROVEtech:RBSを選択します。 Set RBS Configurationをクリックしてコンフィギュレーターを開きます。 ステップ1.JPG
    2. PROVEtech:RE/RBS Configurator で、 Function Modulesを展開します。 Hardware Portを選択し、 DeviceNameを変更します。 ステップ2.JPG
  4. VeriStand プロジェクトをデプロイします。
  5. プロジェクト ファイルの下にあるdemo.nivsscrを開きます。ネットワーク トラフィックをアクティブにするには、すべてのTX_enableを 1 に設定します。

次のステップ

このツールキットの詳細については、PROVEtech.RBS ユーザー マニュアルを開いてください。
マニュアル.JPG
技術サポートが必要な場合は、NI技術サポートチームにお問い合わせください。

追加情報

Linux RT 上の DAQ デバイスで XNET IP スタックを使用する場合のデプロイメントの失敗に関する既知の問題があります。このバグは1230469 として報告されており、NI-XNET 21.0で修正されています。