VeriStand は、DAQをはじめとした多くのハードウェアの操作やモデルのインポートを行うといった、リアルタイムテストのアプリケーションを作成するための多くの機能を備えており、ハードウェアインザループ(Hardware-in-the-loop, HIL)システムを構成するのに活用できるソフトウェアです。
一方で、組込の機能を使用するだけでは実現できないような複雑な処理であったり特殊な通信方法を実装する場合には、専用の機能をカスタムデバイスという形で作成、実装できるオープンな環境でもあります。
カスタムデバイスはLabVIEWを開発環境としてプロジェクトテンプレートから作成することができ、このテンプレートをベースにいくつかの種類のアーキテクチャから選択して開発していきます。
この記事では、VeriStand用カスタムデバイス作成のために必要なソフトウェアの用意の方法とカスタムデバイスプロジェクトの概要を説明します。
注意:VeriStand 2020 R6以前のバージョンではLabVIEW 32 bit版を使用してカスタムデバイスを作成します。
しかし
VeriStand 2021以降、カスタムデバイス作成にはLabVIEW 64 bit版を使用する 必要があります。
また、VeriStandのバージョンとLabVIEWのバージョンは同じである必要があります。例えば、VeriStand 2021で使用するカスタムデバイスはLabVIEW 2021で作成します。
この記事では、VeriStand 2024のバージョンを使用しているためLabVIEW 2024で開発していますが、他のバージョンであっても基本的には同じ操作になります。