解決策
カスタムデバイスがシステム定義ファイルに追加されると、Initialization VIが呼び出されます。このVIは、VeriStandによって動的にロードされます。カスタムデバイスのXMLファイルとそのカスタムデバイスを含めたVeriStandプロジェクトの間に不整合がある場合、VeriStandはこの種のエラーを報告します。
VeriStandで使用するカスタムデバイスを作成するLabVIEWプロジェクトには、各ターゲットのビルド仕様とともに、必要なすべてのターゲットが追加されています。カスタムデバイスディレクトリに実際に存在するビルドファイルとカスタムデバイスのXMLファイルに存在する情報の間に不一致がある場合、VeriStandはエラーを報告します。
今回のエラーは、カスタムデバイスのXMLファイルには複数のターゲット(Linux_x64やLinux_32、VxWorksなど)用のビルドファイルのパスがあるのに対し、実際にそのパスにファイルが存在しない場合に発生することがあります。
これを解決するには、テキスト編集ソフトウェア(メモ帳など)でカスタムデバイスのXMLファイルを開き、次のように、LabVIEWプロジェクトでビルド仕様からのコンパイルをしないターゲットをXMLファイルから削除します。(以下の例ではVxWorksのターゲットを使用しない場合に削除する範囲を示しています)
使用しない項目をXMLファイルから削除することで、カスタムデバイスディレクトリに実際に存在するビルドファイルとカスタムデバイスのXMLファイルに存在する情報が一致してエラーが解消されます。
注意:例示する目的で、上の画像では1つのターゲットのみをハイライトしています。コンパイルされたカスタムデバイスの要件に従って、場合によっては複数のターゲットを削除/コメントアウトする必要があります。