LabVIEW 64ビット版からFPGAターゲットにアクセスできますか?

更新しました Sep 13, 2022

環境

ソフトウェア

  • LabVIEW FPGA Module
  • LabVIEW

LabVIEW 64ビット版で自分のFPGAターゲットと通信したいのですが、これは可能ですか?また、制限はありますか?

LabVIEW 64ビット版は、Windows 64ビットシステムでのみFPGAホスト通信インタフェースをサポートします。つまり、FPGAインタフェースパレット(下図参照)を使用して、ホストVIからFPGAターゲットと通信できることを意味します。
 

LabVIEW FPGAモジュール2017以前は32ビット版のみだったため、LabVIEW 2017 SP1まではLabVIEW 64ビットで使用できませんでした。LabVIEW FPGAモジュールの64ビット版は2018年にリリースされました。


メモ: 64ビット版のFPGAモジュール2018は、32ビット版のモジュールでサポートされているハードウェアの一部のみをサポートしています。
 



 

ホストVIは、ローカルRIOデバイスまたはネットワークを介してリモートRIOデバイスをターゲットにすることができます。LabVIEW 64ビット版でのホスト通信には、以下の制限があります。
 

  • FPGA VIの開発またはコンパイルはサポートされていません。以下のプロジェクト項目をLabVIEWプロジェクトに追加することはできません。
    • Real-TimeまたはCompactRIOターゲット
    • FPGAターゲットまたはシャーシ
    • Cシリーズモジュール
    • サポートされていないFPGA VIでの開発やコンパイル
       
  • さらに、これらの項目を含む既存のプロジェクトがLabVIEW 64ビット版で開かれている場合、上記のプロジェクト項目への操作は無効になります。
 

FPGAターゲットと通信するホストVIを作成するには、以下の手順を行います。
 

メモ: 一般にLabVIEWプロジェクトとVIは、同じバージョンの異なるLabVIEWビット版の間で相互運用が可能です。ただし、バージョン2017以前では、Real-TimeおよびFPGA開発機能はプロジェクト内で無効になります。


 

  1. プロジェクトエクスプローラウィンドウでマイコンピュータを右クリックし、新規>>VIを選択します。
  1. ホストVIのブロックダイアグラムを開き、ブロックダイアグラムにFPGA VIリファレンスを開く関数を配置します。

 
  1. FPGA VIリファレンスを開く関数を右クリックしてFPGA VIリファレンスを開くを構成を選択し、プリコンパイルされたLabVIEW FPGAビットファイルへの参照を開きます。

 
  1. RIOリソース名定数をFPGA VIリファレンスを開く関数リソース名入力端子に配線します。
  2. RIOリソース名のドロップダウンメニューから参照...をクリックして、FPGAターゲットを選択します。

 
  1. FPGAターゲットとの間でデータを読み書きするには、LabVIEW FPGA 32ビット版開発環境と同様に、FPGA 制御器を読み取る/書き込む関数、またはDMA FIFOを使用します。

 
  1. VIの最後で、FPGA VIリファレンスを閉じる関数を追加してFPGA VIへのリファレンスを閉じ、オプションで FPGA ターゲットをリセットするかどうかを選択します。