VeriStandカスタムデバイスの作成はNI技術サポートの範囲内ではありませんが、FIUの場合、カスタムデバイスはni.comの
FIUカスタムデバイスチュートリアルページ から直接提供されます。このページで提供されていないバージョンでVeriStandのカスタムデバイスを使用するには、独自にカスタム デバイスをビルドする必要があります。
カスタムデバイスを構築するためのライブラリが利用可能です。
このリンク を通じて、VeriStand カスタム デバイスとして使用できるオープン ソースを見つけることができます。この記事では、FIU カスタム デバイスの作成に焦点を当てます。
カスタムデバイスを使用するには、2 種類のファイルが必要です。 1 番目のファイルはシステム定義ファイル内の FIU の物理チャネルのインターフェースに使用され、2 番目のファイルは VeriStand 画面で使用される UI コンポーネントです。この記事では、PXI-2510用のカスタム デバイスの作成例について説明します。他のタイプの FIU デバイスの場合も、プロセスは同様です。
github からすべての FIU カスタムデバイスファイルをダウンロードした後、カスタムデバイスを使用する VeriStand バージョンと同じ LabVIEW バージョンでファイルを開く必要があります。ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、
PXI-2510 Sourceというフォルダーがあります。次の図で示されているLabVIEW プロジェクトファイルをダブルクリックしてプロジェクトを開くことができます。

プロジェクトを開いたら、次の手順に従ってください。
1.
プロジェクト:PXI-2510 Custom Decice Project.lvprojを右クリックして
一括コンパイルを選択しこのプロジェクトのすべてのコンポーネントをコンパイルします。

2.
ビルド仕様を右クリックして、
すべてビルドを選択しカスタムデバイスを使用するためのファイルを作成します。
Custom Controls Source フォルダー内のプロジェクトを開いて、同じ手順を繰り返します。 FIU Control.lvproj という名前のファイルを開き、同じ手順を繰り返します。 PXI-2510 の場合は、
Custom Controls Source内にある2510 Array Control.lvproj という名前のファイルも開き、同じ操作を繰り返します。カスタムコントロールのソースフォルダーの内容については、次の図を参照してください。
Builtフォルダー内の
Custom Devicesというフォルダーと
Display Templatesというフォルダーにはビルドの出力ファイルが含まれています。ビルドしたファイルを VeriStand の特定のディレクトリに移動することで、カスタム デバイスを使用できます。
1. 生成された
Built\Custom Devices フォルダーの内容を次の場所にコピーします。(
VeriStand 20xxには、使用しているVeriStandのバージョンを選んでください)
<Public Documents>\National Instruments\VeriStand 20xx\Custom Devices2. 生成された
Built\Display Templates フォルダーの内容を次の場所にコピーします。
<Public Documents>\National Instruments\VeriStand 20xx\Display Templatesもしこれまでの操作の間にVeriStandを開いていた場合には一度閉じた後にVeriStand を再度実行すると、システム定義ファイルでカスタム デバイスを使用できるようになります。
追加情報
2512 または 2514 の場合、オープンソースは PXI バスタイプのモジュールのソースコードですが、PXI Express バスタイプのモジュールにも使用できます。