LabVIEWで特定のフォントが利用できない

更新しました Apr 28, 2024

使用製品

ソフトウェア

  • LabVIEW
  • LabVIEW Base
  • LabVIEW Full
  • LabVIEW Professional

問題

LabVIEWで使用するためのフォントをいくつかインストールしました。フォントはLabVIEWでフォントのドロップダウンメニューから選択できますが、選択したフォントではなくデフォルトのアプリケーションフォントが適用され、目的のフォントが適用されません。

解決策

ローカライズされたOS上のLabVIEWでは、一部のフォントが正しく機能しません。この問題は、ローカライズ版のWindows OSでのみ発生します。iniファイルでフォントのコードページを手動で指定することで、OSのコードページでサポートされているフォントへの強制を防ぐことができます。C:¥Program Files(x86)¥National Instruments¥LabVIEW 20XX¥LabVIEW.iniファイルに下記のトークンを追加します。ここでXXは、LabVIEWのバージョンによって変わります。

 

FontCodePageList = フォント名,コードページ識別子 


例: FontCodePageList = Calibri,1252;

 

複数のフォントを使用したい場合は、同じトークンに対してセミコロンで区切り、フォント名とコードページ識別子を追加します。

 

FontCodePageList = フォント名1,コードページ識別子;フォント名2,コードページ識別子;フォント名3,コードページ識別子


次の表は、Windowで使用可能なコードページ識別子の一部です。

 識別子 .NET名 表示名
 1250 window-1250 ANSI 中央ヨーロッパ言語; 中央ヨーロッパ言語 (Windows)
 1251 window-1251 ANSI キリル語; キリル語 (Windows)
 1252 window-1252 ANSI ラテン語1; 西ヨーロッパ言語 (Windows)
 1253 window-1253 ANSI ギリシャ語; ギリシャ語 (Windows)
 1254 window-1254 ANSI トルコ語; トルコ語 (Windows)
 1255 window-1255 ANSI ヘブライ語; ヘブライ語 (Windows)
 1256 window-1256 ANSI アラビア語; アラビア語 (Windows)
 1257 window-1257 ANSI バルト語; バルト語 (Windows)
 1258 window-1258 ANSI/OEM ベトナム語; ベトナム語 (Windows)

 

メモ: 当初、Windowsコードページ1252(英語およびその他の西ヨーロッパ言語で一般的に使用されているコードページ)は、米国国家規格協会(ANSI: American National Standards Institute)の草案に基づいていました。コードページ識別子に関する詳細については、外部リンク: MSDN: Code Page Identifiersを参照してください。

追加情報

コードページ


現在ほとんどのアプリケーションは、UTF-16エンコーディングを使用して、文字データを主にUnicode(ユニコード)として扱います。ただし、多くの従来のアプリケーションは、コードページに基づいて文字セットを使用し続けます。新しいアプリケーションでも、多くの場合次のいずれかの理由でコードページを処理する必要があります。

 

  • 従来のアプリケーションと通信する
  • 常にUnicodeをサポートしているとは限らない、古いメールサーバやニュースサーバと通信する
  • Windowsコンソールと通信する

メモ: 新しいWindowsアプリケーションでは、さまざまなコードページの矛盾を避け、ローカライズを容易にする目的でUnicodeを使用する必要があります。LabVIEW NXGは、Unicodeにネイティブ対応しています。