LabVIEWで作成したインストーラがWindows 11で非常に遅い場合の原因と対処法

更新しました Dec 25, 2025

使用製品

ソフトウェア

  • Package Manager
  • NI Package Builder

問題

LabVIEWを使用して約850MBのインストーラを作成すると、Windows 11 24H2へのインストールが15分で完了する場合もありますが、場合によっては3時間以上かかることがあります。インストール速度を改善するにはどうすればよいですか?また、この問題の原因は何ですか?

解決策

根本的な原因:

Windows 11環境でこのような遅延が起きる主な原因は、LabVIEWのインストーラが WinMIF という形式を用いており、この形式では多数のファイルを CAB展開(解凍)しながらインストールするためです。展開される各ファイルが Windows Defenderのリアルタイムスキャン や Smart App Control(SAC)によって逐次検査されることで、大きな遅延が発生しやすくなります。
特に Windows 11 24H2 では、MSI/CAB展開時に「Software Restriction Policy」や Smart App Control による検証が実行され、インストールに長時間を要するケースが報告されています。これはLabVIEW以外で作成されているインストーラでも共通して見られる現象です。

 

推奨されるソリューション:

  • パッケージベースのインストーラーへの移行を検討する。
    業界全体でWinMIF/古いCABベースから、MSIやMSIXといったパッケージベースインストーラーへの移行が進んでいます。
    LabVIEWで作成する「パッケージベースのインストーラ」は NI Package Manager(NIPM)形式を採用しており、これはMSIXやMSIに近いパッケージ管理の仕組みで、依存関係やバージョン管理をサポートします。
  • Smart App Controlを無効化する。
    注意: 一度オフにした後、再度オンにするにはクリーンインストールやPCのリセットが必要という情報があります。
  • インストール中にWindows Defenderのリアルタイム保護を一時的にオフにする。
  • インストーラをウイルス対策ソフト(ESETなどのサードパーティ製含む)の除外リストに追加する。
  • 最新のMicrosoft Visual C++再頒布可能パッケージ(x86およびx64)を事前にインストールする。

 

追加情報

  • Windows 10では同じインストーラーが2~5分で完了することから、OS特有の影響が確認されています。
  • 初回インストール時、Smart App ControlやWindows DefenderがCAB展開後のすべてのファイル(DLLやEXEなど)を逐一検査するため、非常に時間がかかります。2回目以降は、スキャンが軽減され、処理が大幅に高速化される事例が確認されています。これは一度検査済みとしてキャッシュが残っているためと考えられます。