Routing and Faultingカスタムデバイスの動作の順番

更新しました Mar 10, 2025

使用製品

ハードウェア

  • PXI-2510

ソフトウェア

  • VeriStand Custom Devices

問題

  • PXI-2510を使用してシステムに対しグラウンドへのショートなどのフォールト試験を実施しようとしています。こちらの資料を参考に各状態を構成したのですが、例えばNo Faultの状態からShort to Groundの状態に移行する時の各リレースイッチの動作はどうなっていますか?
  • PXI-2510に対しVeriStandのカスタムデバイスを使用するとき、リレースイッチの動作はどのような順番で開閉しますか?

解決策

PXI-2510などのFIUモジュールに対して使用できるVeriStand用のカスタムデバイス、Routing and Faultingを使用することで、ユーザーが定義した各状態(State)間をRouting Channelを変えるだけで遷移させることができます。

例えば、ch0とdut0をつなげる状態(No Fault)から、busaとdut0をつなげる状態(Short to Ground)に遷移した場合、まずはch0とdut0のつながりが解除され(ch0とdut0間のスイッチが開いた状態となり)、それからbusaとdut0のつながりが確立します(busaとdut0間のスイッチが閉じた状態となる)。

このとき、ch0とdut0のつながりが解除されてからbusaとdut0のつながりが確立するまでの間の時間はおよそ500 usとなっています。

この挙動は、busaではなくbusbとdut0をつなぐ状態でも同様です。

追加情報

カスタムデバイスRouting and Faultingのソースコードは、GitHubのページから入手できます。

スイッチ動作の順番などは、カスタムデバイスのユーザーガイドに記載があります。