CompactDAQシャーシの最大スループットの決定

更新しました May 23, 2025

環境

ハードウェア

  • NI CompactDAQ Chassis

特定のCompactDAQシャーシの最大スループットまたはデータ転送量は、バスとシステムの両方に依存します。以下は、CompactDAQ シャーシのさまざまなタイプの概要と、ハードウェアの最大スループットを計算する方法です。

CompactDAQ USBシャーシ

USB 2.0バスを備えたNI XシリーズDAQおよびCompactDAQ シャーシは32MB/秒のスループットを維持でき、USB 3.0バスを備えたCompactDAQシャーシは250 MB/秒のデータ転送速度を維持できます。

CompactDAQイーサネットシャーシ

CompactDAQイーサネットシャーシのストリーミングパフォーマンスは32 MB/秒です。例としては、cDAQ-9181/83/85/87/89イーサネット シャーシがあります。

デバイスが特定のアプリケーションのスループットを処理できるかどうかを判断するには、そのアプリケーションの実行中にバスを介してストリーミングされるデータの量を計算する必要があります。デバイスのデータ転送速度を計算する例を以下に示します。

たとえば、14 スロットのcDAQ-9179 (USB 3.0)があり、各デバイスの4つのチャネルすべてで最大サンプリング レート (51.2 KS/s)で収集しながら14個のNI-9234モジュールを実行するスループットを維持できるかどうかを判断したいとします。次の式を使用して、9179のUSBバスを介してストリーミングされるデータの合計を計算できます。

 

合計データ量は8.6MB/秒と計算

このアプリケーション中のデータ転送の合計速度 (8.6 MB/秒) は、9179のUSB 3.0バスの最大スループット(250 MB/秒)を超えないため、このデバイスでこれらの速度でデータを取得しても帯域幅の問題は発生しません。

 

注: NI-9474などのデジタルIOモジュールのスループット計算は上記で説明したものと同じですが、NI-9361などのカウンター IOの場合、CompactDAQからUSB経由でホストPCに転送されるデータは、実行される測定の種類によって異なります。たとえば、エッジカウントタスクを実行する場合、返されるデータは、定義されたサンプル レートの32ビット整数になります。同様に、周波数データは4バイトの整数で、パルス測定は8バイトの値です。