Python環境の作成とSystemLink移行ツール(nislmigrate)のインストール
SystemLinkサーバのデータを移行するにはPython 3.8で実行可能なnislmigrateを使用します。nislmigrateはPythonをインストールしてある環境にpipを使用してインストールします。
Python 3.8 をダウンロード、インストールを行った後、下記の手順でpipのアップグレードを行います。コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
pipのアップグレードとnislmigrateのインストールは下記のコマンドで行います。
pip install --upgrade pip
pip install nislmigrate
ただしこのコマンドは環境によって変化する場合があります。
バックアップファイルの作成
コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、バックアップファイルの作成を行います。下記のコマンドの場合、バックアップファイルがD:\migrationに作成されます。このバックアップファイルは
こちらのリンク のSupported Servicesの表に記載されているすべてのサービスのデータを含みます。また、このバックアップを使用する際にパスワードとして「password」が必要となります。バックアップを作成する場合、一時的にSystemLinkサーバは停止するので、この作業を行う際にはSystemLinkの稼働が停止する点に注意してください。
nislmigrate capture --all --secret password --dir D:\migration
バックアップファイルからの復元
SystemLinkを新たにインストールした環境にバックアップファイルを使用してデータの移行を行うには、バックアップファイルを指定したパスに配置し、下記のコマンドを使用します。
nislmigrate restore --all --secret password --dir D:\migration --force
ここではD:\migrationにバックアップファイルを配置し、パスワードとして指定した「password」を入力し、バックアップファイルからの復元を行っています。
バックアップ後に2つのサーバの状態を比較します。例えば下記の2台のコンピュータの場合、ファイルのプロパティ等がそのまま移行されている事が確認できます。