NI Webサーバから自己署名証明書を発行してHTTPSによるデータ通信を行う方法

更新しました Feb 24, 2022

環境

ソフトウェア

  • LabVIEW
  • SystemLink Server

HTTPSを使用した通信内容の暗号化はセキュリティの観点から必要不可欠となりつつあります。HTTPS通信には証明書が必要となりますが、サーバ、クライアント間でデータのやり取りを行うWeb Application、Web Serviceなどのプログラム作成・テストでは無償で作成できる自己署名証明書を使用したHTTPS通信のテストが便利な場合があります。

ここではNI Web ServerにおいてHTTPS通信を有効化し、自己署名証明書を発行し、クライアントPCから自己署名証明書を使用したHTTPS通信を行う方法を確認します。

サーバPCに対してHTTPS通信を受け付ける設定を行うにはNI Webサーバ構成を起動し、HTTPSのタブを開きます。HTTPS設定において自己署名証明書を使用するを選択します。ここではネットワーク内でサーバPCを指定するコンピュータ名、ドメイン名、IPをリストに加え、証明書の作成とインストールを行います。
 
1WebServerHTTPS1.png



クライアントにおいてサーバに対してHTTPS通信を行うには自己署名証明書のファイルが必要となります。これはNI Webサーバ構成上で証明書を表示の部分からルート証明書をエクスポートで行います。
 
2CreateCer.png

上記の手順で作成した自己署名証明書を使用し、クライアントPCからHTTPS通信を行う場合、下記の様に自己署名証明書のファイルパスを指定し、リクエストを送信します。こちらの例ではSystemLink Serverにホストされているタグの中からlocalhost.Health.Memory.に関連するタグを取得します。こちらのVIはAttachmentからダウンロードする事ができます。
 
3https.png