RFmx LTE-​V2Xを使用してLTE-​V2X信号を出力する

更新しました Jan 11, 2022

環境

ハードウェア

  • PXIe-5840
  • PXIe-5841

ソフトウェア

  • RFmx
  • RFmx LTE-V2X

ドライバ

  • NI-RFSA
  • NI-RFSG

PXI​ベクトル​信号​トランシーバとRFmx Waveform Creatorを使用し、LTE-​V2X​セル​ラ​ー​テスト​アプリケーション​の​信号​生成​方法を確認します。

ソフトウェアのインストール

RF関連のハードウェアを使用する場合、ソフトウェアのインストール順序がとても重要となります。ベクトル信号トランシーバを使用して、RF変調波を作成・収録する場合、下記の手順でソフトウェア・ドライバをインストールします。インストール順序は上から順に行う必要があります。太字のソフトウェアは必須です。

1) LabVIEW及びドライバ
下記の製品はLabVIEWのダウンロードリンクより、ドライ​バ​ソフトウェア​が​付属​をありの状態でダウンロードする事でインストーラにすべてのソフトウェアが含まれます。*の付与されているソフトウェアの使用の際は有償ライセンスを購入する必要があります。
  • *LabVIEW 2020 64bit 英語版 (64bit版は英語版のみの提供)*
  • JKI VI Package Manager
  • PXI Platform Service
  • NI-DCPower
  • NI-DMM
  • NI-Switch
  • NI-Sync
2) RF関連ソフトウェア
RF関連ソフトウェアのインストーラは個別にダウンロード・インストールする必要があります。また、インストール順序は上から順に行う必要があります。
  • *RFSA / RFSG (順不同)
  • *Modulation Toolkit (RFSA,RFSGがインストール済みであること)
  • *RFmx (RFmx Waveform Creator, RFmx Soft Front Panel, RFmx LTE関連, RFmx WLAN関連, RFmx NRなどRFmx関連のソフトウェアがすべて含まれています)
  • *RFIC Test Software


 

RFmx Waveform CreatorでRFmx LTE-V2Xの波形を作成し出力

RF変調波の作成に使用するRFmx Waveform CreatorのマニュアルはHelpからAbout RFmx Waveform Creator...を選択し、Helpを開く事で確認できます。ここではLTE-V2X信号を作成するのでマニュアルのV2X Sidelink Communicationの手順を行います。
 
1help2.png

RFmx Waveform Creatorを開き、Modulationの項目からLTE FDDを選択します。
 
2RFmxWaveformCre2.png

下記の画面で変調波の設定を行います。V2X Sidelink Communicationの手順に記載されている通り、Carrier Definistion 0Link DirectionSidelinkとし、Frame ConfigurationでSubframe Configurationを行います。ここではSL0を下記のように設定します。
 
3frameconf.png

ここで作成した波形はInstrumentのメニューからDownload & Playを開き、ハードウェアの選択及び中心周波数の設定等を行い、Create & Playを行う事で出力できます。波形出力中はStatusがGenerating LTE-V2Xとなります。
 
3generateLTEV2X.png


 

RFmx Soft Front PanelでRFmx LTE-V2Xの波形を計測

PXI​ベクトル​信号​トランシーバにおいて上記の手順で作成したLTE-V2Xの波形の出力ポートと入力ポートを接続する事で出力されている信号をRFmx Soft Front Panelで確認できます。LTE信号のコンスタレーションを確認するには下記の様にPersonalitiesLTE / LTE-Advancedを選択する必要があります。またLTE-V2X信号を測定する場合、Triggerの設定はDigitalもしくはIQ Power Edgeにする必要があります。
 
6rfmx soft front panel.png

 

次のステップ

PXI​ベクトル​信号​トランシーバを使用した変調波作成、計測をLabVIEWと組み合わせて行う場合、こちらの記事 で手順を確認できます。

RF変調信号を使用するDigital Pre-Distortion (DPD) の評価の手順についてはこちらの記事で手順を確認できます。