PXI(e)コントローラが故障した際にデータを取り出す方法

更新しました Jan 7, 2022

環境

ハードウェア

  • PXIe-8133
  • PXIe-8135

PXI(e)コントローラが故障し、修理を行う場合、内部のデータは出荷時の状態となる為、修理を行う前に必要なデータを取り出す必要があります。しかし、多くの場合、故障しているPXI(e)コントローラは正常に起動しない状態となっており、そのままの状態ではデータをUSBメモリ等では取り出せない場合があります。そのような場合、PXI(e)コントローラからHDDを取り外し、市販のSATA-USB変換ケーブルを使用してデータを取り出す方法があります。ここではPXIe-813xシリーズの3.5インチHDDの場合について、SATA-USB変換ケーブルを使用してデータを取り出す方法を確認します。

PXI(e)コントローラのHDDは下記の図の赤丸で示した4か所のネジによって固定されています。これらのネジを取り外すことでハードドライブを取り出すことができます。
 
1PXIコントローラ.jpg

PXI(e)コントローラで使用されているハードドライブ(HDD, SSD)は一部の例外を除き、1.8インチ,2.5インチ, 3.5インチのSATAインターフェースの物となっています。ここでは下記のようなSATA-USB変換ケーブルを使用し、ハードドライブをPCに接続します。SATA-USB変換ケーブルは市販されている物を使用します。2.5インチHDD、SSDを使用しているコントローラの場合、2.5インチ用のSATA-USB変換ケーブルが必要となります。(2.5インチと3.5インチの両方に対応している物もございます。)
 
2SATAUSB.jpg

下記の様にハードドライブをPCに取り付けます。
 
3PCに取り付け.jpg

SATA-USB変換ケーブルでハードドライブをPCに取り付けると下記の様にハードドライブ内のフォルダが表示されます。この画面から必要な情報を取り出します。
 
4SATA-USB3.png
 
故障したコントローラのハードドライブからイメージを作成し、別のハードドライブに複製する事について、市販されているイメージ作成ソフトウェアを使用する事で可能な場合はあります。しかし、コントローラの破損原因によってはイメージが作成できない場合やイメージを使用してハードドライブを復元した際に問題が発生する場合があります。その為、貴重なデータに関しては上記の方法で取得しておくのが良いです。