解決策
Spectrum Emission Mask (SEM) MeasurementではRF信号発生源から、特定の規格で指定された帯域、電力制限以上の信号の有無を確認しています。下図のSEMのパネルを確認すると青色でマスク、ピンク色で信号の積分強度が表示されています。青色のマスクは3GPPに準拠した物やカスタムの物が使用されます。この測定では出力している信号が規格で指定された帯域でのみ強度を持っており、それ以外の領域に漏れが許容範囲内である事を確認します。その為、信号の強度は常に青色のマスク以下となっている事が望ましいです。
マスクの関数はそれぞれの領域ごとに関数で指定する事ができ、中心周波数からどの程度離れているかとどのような関数を使用するかを決めることができます。例えば上記の例の場合、一番外側のマスクは水平となってり、-24 dBm程度の強度となっています。負の周波数領域(Lower)の結果に着目すると、-59.8 dBm程度の強いピークが存在します。一番外側の水平なマスクの領域ではこの信号が最もマスクに近く、Marginが小さい為、Margin Frequencyとしてこの部分の周波数が表示されています。
こちらの信号の例の場合、中心周波数は4 GHzとなっており、そこから260 MHz程度低い領域にこのピークが存在する為、Margin Frequencyは3.74 GHz程度となります。