RFmxを使用したTM2aの信号の作成とDPDの評価

更新しました Nov 12, 2021

環境

ハードウェア

  • PXIe-5840

ソフトウェア

  • RFIC Test Software
  • RFmx NR
  • RFmx Waveform Creator

RF変調信号を使用するDigital Pre-Distortion (DPD) の評価はパワーアンプの効率向上の為、頻繁に使用されます。ここではTM2aを例として、NI製品を使用してどのようにテスト信号を出力し、DPDの評価を行うかを確認します。

信号の作成と確認

ここではTM2aのDownlinkの信号について確認します。RFmx Waveform Creatorを起動し、下記の図の手順でTM2aの設定を行います。
 
1信号作成.png

ツールバーメニューのSave Waveform Fileから、この信号を*.tdmsとして保存できます。
また、InstrumentからDownload&Playを選択し、下記のようにDevice Nameを指定し、Create & Playを行うと指定した周波数、パワーで信号が出力されます。
 
2DownloadPlay.png

信号の確認はRFmx Soft Front Panelで行う事ができます。TM2aの場合、下記の設定により、信号のスペクトル、コンスタレーション等を確認する事ができます。
 
3RFmxSFP.png
 

DPDの評価

元の信号とDPDを掛けた状態の信号を比較する場合、RFIC Test Soft Front Panelを使用します。RFIC Test Soft Front Panelの起動時に使用可能なハードウェアリソースを自動的に確保する為、既にRFmx Soft Front PanelやRFmx Waveform Creatorを立ち上げている場合、それらのソフトウェアによるハードウェアの使用を終了する必要があります。

RFIC Test Soft Front Panelでは先ほど作成した*.tdmsファイルを読み込み、TM2aのDownlinkの設定を入力します。
 
4rfic1.png

上記の設定でDPDを有効な状態で測定を開始すると下記のようにコンスタレーションやEVMを確認する事ができます。
 
5rfic2.png

TM2a以外の信号についても上記の手順にて同様に計測を行う事ができます。