SystemLink Data Preparation Add-OnとAnalysis Add-Onの違い

更新しました Apr 20, 2023

使用製品

ソフトウェア

  • SystemLink Server
  • SystemLink TDM Analysis Add-On
  • SystemLink TDM Data Preparation Add-On

問題

SystemLink TDM Data Preparation Add-OnとAnalysis Add-Onはどちらもスクリプト処理を行う事ができます。この2つのAdd onにはどのような違いがありますか?

解決策

Data Preparation Add-OnとAnalysis Add-Onには使用目的という点において明確な違いがあります。また、それに伴い、スクリプト処理以外の設定項目・追加処理項目に違いがあります。Data Preparation Add-OnとAnalysis Add-Onの実際の挙動はこちらの資料 で紹介されているサンプルで確認できます。

1) Data Preparation Add-Onはデータの標準化に使用します
DataFinderインスタンスによるデータベースを作成はDataPluginを介して色々な形式のデータを読み込むことで行う場合が多いです。その為、元のデータというのは様々なデータタイプである場合が多く、例えば*.csvや*.txtが混在している場合があります。これらのデータに対し、Analysis Add-Onによる解析を掛けることは可能ですが、下記2点が問題となる場合があります。
  • 各DataPluginで読み込まれるプロパティの単位や軸のインデックスが異なる
  • DataPluginによるデータの読み込みに時間がかかる
上記の問題の中で1点目については工数はかかるもののDataPluginそのものを改修する事で解決できます。2点目についてはDataPluginによる読み込みを行った後のデータをTDMモデルで保存し直す必要があります。上記の2つの問題を回避する為にData Preparation Add-Onによるデータの標準化を行い、高速読み込み可能かつ定型解析にかける事の出来る形にデータを標準化し、サーバが高速に読み込むことのできるストレージに標準化されたデータを保存します。

2) Analysis Add-Onはデータ解析に使用します
(Analysis Add-Onでデータの標準化は出来なくはないですがその為の物ではないので作りこみが必要でありお勧めできません。)
Data Preparation Add-Onによって標準化されたデータに対する定型解析を定義・実行します。標準化されたデータに対する処理内容に応じてAnalysis instanceを立てる事で元のデータ形式に関係なく目的の処理を柔軟に実行する事ができます。