実行環境向けのTestStandの操作画面(TestStand Operator Interface)にイベント駆動の動作を追加する

更新しました Aug 19, 2022

使用製品

ソフトウェア

  • TestStand

問題

TestStandで作成したSequenceファイルを実行環境で使用する際にユーザーインターフェースとしてこちらのリンク で紹介されているサンプル(TestStand Operator Interface)を使用しています。このユーザーインターフェースで特定のイベントが発生(ボタンを押すなど)した際に指定した挙動を行う機能を追加するにはどのようにすればよいですか?

解決策

TestStand Operator Interfaceにおいて特定のイベントを発生された際に指定した挙動を行う機能を追加するにはLabVIEWを使用し、ソースファイルの編集を行う必要があります。ソースファイルはTestStand 2021 (64-bit)の場合、下記のフォルダで確認できます。
C:\Users\Public\Documents\National Instruments\TestStand 2021 (64-bit)\UserInterfaces\Simple\LabVIEW

Build Script.lvprojを開き、TestStand Simple UI.lvlib内のTop-Level VI.viを開きます。このVIのブロックダイアグラムにはHandle Eventsのケースが存在し、ここに追加したいイベントを作成します。下記の図ではフロントパネルのEvent1というボタンが押された際にイベントが発生し、列挙体により次に実行されるケースがEvent1を指定します。イベントやケースの追加方法及びタイプ定義された列挙体に新しいケースを追加する方法はこちらのリンク の「次のステップ:ステートマシンに機能の追加・変更・削除を行う」の手順で確認できます。
 
step1.png


上記の手順でEvent1のボタンが押された際にEvent1のケースストラクチャが実行されるようにした状態で例えば下記のような挙動を追加すると、Event1のボタンを押した際に3秒間ブールがTrueとなる挙動を確認できます。
 
step2.png