DIAdemで包絡線を計算する

更新しました May 24, 2021

環境

ソフトウェア

  • DIAdem

信号の包絡線をDIAdemで計算するにはDIAdem Analysisによる対話的な計算方法とVBScriptによる自動的な計算方法があります。ここではこれら2つの方法について、サンプルデータを使用し、手順を確認します。

サンプルデータのロード

こちらの資料の「サンプルデータをロードする」の手順を使用してAttachmentsのEnvCalcData.csvをDIAdem Data Portalにロードします。


 

DIAdem Analysisによる対話的な包絡線の計算

1. XYデータの作成
EnvCalcData.csvをDIAdemのData Portalにロードすると、X軸データが格納されているCh0とY軸データが格納されているCh1が表示されます。この2つのデータを使用してグラフ描写を行うために、XYデータの作成を行います。XYチャンネルの作成はDIAdem Analysisの「チャンネル関数」の「数値<->XYチャンネル」にて行う事ができます。
 
rtaImage.jpg

2. XYチャンネルのグラフ描写
DIAdem VIEWを開き、XYチャンネルに変換したCh1をドラッグ&ドロップすると、下記の様にグラフ描写する事ができます。ここでX軸がCh0のデータとなっている事を確認できます。
 
002loaddata.png


3. 包絡線の計算
DIAdem Analysisのカーブリッティング > エンベロープカーブの計算を選択し、解析対象となるデータのX軸情報とY軸情報を指定します。ここではCh0をX軸、Ch1をY軸とします。データの指定後、計算を行うと、包絡線の上部となるUpperEnvelopeのXYデータと下部となるLowerEnvelopeのXYデータが出力されます。
 
003CalcEnv.png

上記の結果の内、上部の包絡線であるUpperEnvelopeYをDIAdem VIEWで表示すると下記の様になります。
 
004dispEnvCur.png


 

DIAdem Scriptによる包絡線の計算自動化

DIAdem Analysisで行った処理内容を自動化するにはこちらの資料の手順でスクリプトの録画を行います。今回の解析に関するVBScritを作成すると下記の様なコードとなります。
 
'-------------------------------------------------------------------------------
'-- VBS スクリプトファイル
'-- 作成日: 2021/05/24 20:19:31
'-- 作成者: ---
'-- コメント: ---
'-------------------------------------------------------------------------------
Option Explicit   'スクリプト内のすべての変数の明示的な宣言を強制します。
Set ChnResult = ChnEnvelopes("[1]/Ch0", "[1]/Ch1", "/UpperEnvelopeX", "/UpperEnvelopeY", "/LowerEnvelopeX", "/LowerEnvelopeY", 10)

包絡線を計算する為の関数ChnEnvelopesの中で、解析対象となるXデータ("[1]/Ch0")とYデータ("[1]/Ch1")を指定し、各出力先のチャンネルにデータを出力している事が確認できます。

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