AttachmentsよりOpenVI_withParameters.zipをダウンロードします。このプログラムはStartUp.viとMain.viの2つを含んでおり、StartUp.viは初期値を構成ファイルから読み込み、Main.viを呼び出し、Main.viに初期値を反映し、自動的に終了します。
1. Main.vi
Main.viを開くと下記の様に5つの制御器を確認できます。ここではnum1, num2, str1, bool1の4つの制御器の初期値をStartUp.viから操作します。
構成ファイルを上書き?のブールをTrueの状態でMain.viを実行すると構成ファイルがMain.viで指定された値に書き換えられます。
2. StartUp.vi
StartUp.viを開きます。
StartUp.viのブロックダイアグラムを確認すると、Main.viとApplication.ini(構成ファイル)へのパスを取得している事が確認できます。
Main.viをFP.Openのインボークノードを使用し、VIサーバーによる呼び出しを行います。この方法ではMain.viはStartUp.viとは別の独立したタスクとして動作させる事が出来る為、StartUp.viとMain.viとを独立して開始・停止する事ができます。(Call By Reference Nodeでメモリに読み込み、サブVIとして動作させる場合、StartUp.viはMain.viが停止するまで停止される事が出来ません。)
FP.Openのインボークノードの後、Ctrl Val.Setのインボークノードにより、Main.viの各制御器の値が構成ファイル(Application.ini)から読み取られた値に設定されます。その後、FP.CloseによりStartUp.viは閉じられます。
また、Runtime環境において、Main.viのパスは下記の様にサポートディレクトリを使用する形となっています。この部分はEXEのビルドの部分で設定方法についての注意点があります。
3. EXEのビルド仕様
ビルド仕様の
マイアプリケーションを開きます。
ソースファイルにおいて、EXE起動時に最初に開かれる
スタートアップVIをStartUp.viにします。また、
Main.viを常に含むに追加します。
次に
ソースファイル設定を確認します。StartUp.viのVIプロパティの
開かれたら実行を有効にします。この設定により、EXE起動時にStartUp.viが自動的に実行され、Main.viの呼び出し、構成ファイルの読み込み、初期値の設定を行う事ができます。
Main.viのソースファイル設定では出力先をサポートディレクトリとし、開かれたら実行のVIプロパティは無効にします。出力先についてはStartUp.viの中で指定しているパスと整合性を取れている限り、変更可能です。
上記設定完了後、ビルドします。
4. 構成ファイル(Application.ini)
EXEを作成すると下記の様に4つのファイルが生成されます。dataはサポートディレクトリとなっており、Main.viが格納されています。Application.iniは構成ファイルとなっており、AttachmentsのOpenVI_withParameters.zipに含まれている物と置き換えます。この構成ファイルは下記の様にMain.viに指定する初期値が記録されています。
5. EXEの実行
構成ファイルの初期値を変更し、Application.exeを起動すると、設定通りの初期値でMain.viが起動する事が確認できます。
構成ファイルを上書き?のブールをTrueの状態でMain.viを実行すると、num1, num2, str1, bool1の初期値が現在のMain.viの値に書き換わります。(Application.iniファイルは閉じておく必要があります。)