LabVIEW DataPlugin SDKを使用してデータプラグインを作成する

更新しました May 25, 2021

環境

ソフトウェア

  • LabVIEW DataPlugin SDK 2020
  • LabVIEW 2020
  • LabVIEW Professional

DIAdem, DataFinder, SystemLinkなどのNI製データ管理ソフトウェアにデータを読み込む場合、データプラグインを使用する事でスクリプトで指定した処理をデータに対して行い、必要なメタ情報をプロパティ値として保持した状態でデータの読み込みを行う事ができます。データプラグインの作成はDIAdemでVBScriptもしくはPythonで行うか、LabVIEWでLabVIEW DataPlugin SDKを使用して行う必要があります。ここではLabVIEW DataPlugin SDKを使用してデータプラグインを作成する方法について確認します。

開発環境のセットアップ

LabVIEW 2020LabVIEW DataPlugin SDK 2020をダウンロード・インストールします。DIAdemやSystemLinkなどの64bit版ソフトウェアでデータプラグインを使用する場合、64bit版のLabVIEWでデータプラグインを開発する必要があります。

LabVIEW DataPlugin SDK 2020をデフォルトの設定でインストールした場合、下記のフォルダにマニュアル(LV_DataPlugin_SDK.pdf)で確認できます。
C:\Program Files\National Instruments\LabVIEW 2020\manuals

サンプルは下記のフォルダで確認できます。
C:\Program Files\National Instruments\LabVIEW 2020\examples\File IO\DataPlugins

ここでは下記のサンプルを使用します。
C:\Program Files\National Instruments\LabVIEW 2020\examples\File IO\DataPlugins\spreadsheetoneshot

 

LabVIEWにおけるデータプラグインの作成

1. データプラグインによるデータの読み込みと処理内容の確認
Spreadsheet DataPlugin one shot.lvprojを開きます。Your Code Here.viには読み込まれたデータの処理内容とデータベースへのロードが行われており、データプラグインで行いたい処理内容はこの部分で設定します。
 
001DataPluginSample.png

2. データプラグインのテスト
Spreadsheet DataPlugin one shot.lvprojのFor testingに含まれているCreate Test Data File.viとCreate DataPlugin Output File.viを使用する事でYour Code Here.viで指定した処理内容の確認を行う事ができます。
 
02test.png

3. DLL、データプラグインインストーラのビルド
Build Specificationsにはあらかじめ必要な設定が行われているBuild Plugin-DLL for NI-USIとBuild Installer for Plugin-DLLが用意されています。データプラグインでの処理内容を編集した場合、DLL、インストーラの順にビルトを行います。
 
010DLL.png

インストーラをビルドする際、Product Nameによりデータプラグインの名前を変更できます。
 
011buildins.png

インストーラを複製する際に、新しいインストーラが複製したインストーラを置き換えないようにするには、ビルドのメニューのVersion Informationで新しいUpgrade Codeを生成します。Upgrade Codeはインストーラの識別の為にWindowsが使用する機能です。インストーラをアップグレードしたい場合、アップグレードコードを変更しないでください。

012upgradecode.png


4. データプラグインのインストール
インストーラを作成後、setup.exeを起動する事でデータプラグインのインストールを行う事ができます。インストール完了後、NIパッケージマネージャを起動すると、データプラグインの名前とバージョンを確認する事ができ、データプラグインを使用する事ができます。
 
014ins.png

SystemLinkでデータプラグインを使用して計測データをデータベースに登録する方法はこちらの記事 で確認できます。

次のステップ

データプラグインをVBScriptで作成する方法は下記の参考文献で確認できます。
データプラグインを更新し、データベースに取り込まれるメタ情報を変更する方法は下記の参考文献で確認できます。