SystemLink Web Applicationで使用可能な機能・閲覧可能なデータをログインアカウントごとに制限する

更新しました Mar 2, 2021

環境

ソフトウェア

  • SystemLink Server 2020 R2
  • SystemLink Server 2020 R3
  • SystemLink Server 2020 R4

SystemLink 2020 R2以降ではログインアカウントに応じて使用可能な機能・閲覧可能なデータの制限が可能です。ここではこれらの設定方法と挙動について確認します。

1. こちらの手順 を確認し、2つのローカルアカウントを作成します。ここではUser1, User2というローカルアカウントを使用します。

2. SystemLink Web Applicationにadminでログインし、「ユーザ管理」の項目の「セキュリティ」を開きます。
 
1security.png

3. セキュリティの「役割」のタブではデフォルトで設定されているAutomated Agent, Collaborator, Data Maintainer, Systems Maintainerがあります。「役割を作成」から新たな役割を作成し、その役割で使用可能なアプリケーションとサービスを個別に設定します。ここではTestという名前の役割を作成します。この役割では「ファイル」の「Webアプリケーションへのアクセス」と「ファイルのアップロード」のみを許可します。
 
2RoleSetting.png


4. ワークスペースの設定にて、「ワークスペースを作成」から新規のワークスペースを作成し、ログインアカウントと役割のマッピングを行います。ここでは2つのワークスペース(w1, w2)を作成し、User1はw1でtestの役割をマッピングし、User2はw2でtestの役割をマッピングします。
 
4setworkspace.png
5. SystemLink サーバ構成にてNI SystemLink Service Managerを再起動後、User1のログインアカウントでSystemLink Web Applicationにログインすると、testの役割で指定した通り、ファイルビューワ以外のWebアプリケーションが使用不可能な状態(非表示)となります。また、ファイルビューワを開くと、testの役割で指定した通り、アップロード以外の機能がグレーアウトしています。ここでファイルをアップロードするとワークスペースw1にファイルがアップロードされます。
 
6uploadfile.png

6. User1でアップロードしたファイルはw1のワークスペースに紐づけられたアカウントで閲覧可能です。一方、w2のワークスペースに紐づけられているUser2のアカウントでログインすると、User1がアップロードしたファイルが非表示となっています。
 
7Workspace.png

以上の手順により、ログインアカウントに応じて、使用可能な機能の制限と閲覧可能なデータの制限を行うことができます。