練習用データをこの記事の最下部のAttachmentsのSampleData.zipをダウンロードし、準備します。ここでは*.tdm, *.tdms, *.csvデータをD:\Dataに用意し、使用します。DIAdemを起動し、NAVIGATORを開くと、デフォルトの状態では下記の様にMy DataFinderが開かれています。
My DataFinderを確認すると、検索領域とMy Computerを確認できます。My ComputerではローカルPCのフォルダを確認できます。検索領域には任意のフォルダを登録する事ができ、検索領域に登録されたフォルダ内のデータはデータベース化され、それらのファイル、グループ、チャンネルの持つプロパティの情報を使用した検索が可能となります。
練習用データを保存しているDドライブのDataフォルダを右クリックし、「検索領域に追加」を選択すると、このフォルダに保存されているデータが検索領域に読み込まれます。
DIAdem NAVIGATORにはクイックサーチと上級検索の2種類の検索方法があります。これらは下記のボタンで切り替える事ができます。クイックサーチを使用する場合、検索語はスペースで分割して入力します。ファイル、グループ、またはチャンネルのプロパティのいずれかに検索語が見つかった場合、それらのファイルが返されます。
練習用データにはFlexLoggerで測定した計測データ(Log_から始まる3つのtdmsデータ)はファイルプロパティにFlexLoggerというプロパティを持ちます。そこで、LogとFlexLoggerという検索語をクイックサーチに入力し、検索すると、下記の様に3つのファイルが見つかります。先ほど検索領域に追加したDataフォルダにはLogから始まる3つの計測データが存在し、それらがすべてDIAdem NAVIGATORに表示されている事がわかります。
より高度な検索を行う場合、上級検索を使用します。例えばD:\Dataに保存した練習用データの中からtdmファイルもしくはtdmsファイルを検索する場合、これらのデータがDIAdemに読み込まれる際に使用するデータプラグイン名をTDM OR TDMSとし、フォルダをD:\Data*とします。*はワイルドカードとして使用できます。これらの検索条件を理論式で結合した条件を使用し、検索を行うことができます。D:\Dataに保存されいるTDMもしくはTDMSを検索する場合は下記の様なり、設定した条件を満たすファイルが表示されます。
DIAdem上に読み込まれるデータはデータプラグインを介して読み込まれており、ファイル、グループ、チャンネルのそれぞれの階層のプロパティはデータプラグインによって解釈されております。これらのプロパティを検索条件として使用する場合、下記の手順で「カスタムプロパティの最適化」を行います。最適化を行う事で検索領域に存在するファイルの該当するプロパティを検索時に使用できるようにデータベースが再度作成されます。ここでは例えばFlexLoggerで測定した計測データ(Log_から始まる3つのtdmsデータ)のData_Createdというプロパティを最適化します。
最適化するプロパティによってはデータベースの再構築に時間がかかります。DIAdemを再起動し、検索条件を設定するとDate_Createdのプロパティを選択する事ができ、条件で指定されたデータのみが表示されます。2015年1月1日19時よりも前に作成されたファイルのみを検索条件とした場合、この条件を満たす2つのファイルのみが表示されます。