NIのRF信号発生器による変調信号の生成と収録をLabVIEWで行う方法

更新しました Jan 12, 2021

環境

ハードウェア

  • PXIe-5840
  • PXIe-5831

ソフトウェア

  • LabVIEW Modulation Toolkit
  • LabVIEW
  • RFmx

ドライバ

  • NI-RFSA
  • NI-RFSG

NIのRF信号発生器を使用する変調信号の発生と精製はRFmx Waveform CreatorとLabVIEWを組み合わせてご利用いただく事で変調信号の設定と精製を円滑に行っていただけます。こちらの資料ではその手順を確認いたします。

下記のソフトウェアをインストールし、環境を構築します。インストールの順番は上から行います。この例では2020年バージョン(64bit)を使用しております。ソフトウェア、ドライバのバージョンに関しまして、同じ年度・ビットネスの物で統一してある場合、別の年度のバージョンも使用可能ですが、それぞれのソフトウェアバージョンとハードウェアの互換性をご確認いただく必要があります。
RFmx Waveform Creatorを開き、下記の手順でQAM信号の設定画面を開きます。
 

ここではサンプルのデフォルト設定値を使用します。
次に上記の設定の変調信号をRF信号発生器から出力します。Instrument > Download & Playを選択するとDownload & Playの操作画面を開く事ができ、ここで使用するハードウェアを選択し、Create & Playを選択するとこちらの例の場合、16QAMの信号が出力されます。


下記は信号の設定例です。





 

RFmx Waveform Creator(上図)で出力している信号をRFinに入力し、LabVIEWのサンプルVIを使用するとコンスタレーションを確認することができます(下図)。使用しているサンプルVIはNIサンプルファインダのHardware Input and Output > Modular Instruments > NI-RFSA (RF Signal Analyzer) > Modulation Toolkit > MT niRFSA QAM Continuous Demod.viとなります。こちらのサンプルVIにRFmx Waveform Creatorで入力した設定項目が必要となります。
 

上記手順にてRFmx Waveform Creatorにて設定、出力した変調信号はtdmsファイルとして保存できます。RFmx Waveform CreatorにてSave Waveform File > Current Settingsより、Save Waveform Fileを開き、tdmsファイルとして保存します。

ここで保存したtdmsファイルを使用して変調信号を出力する場合、C:\Program Files\National Instruments\LabVIEW 2020\examples\instr\niRFSGPlaybackのniRFSGPlayback Generate Waveform from File(Single RFSG).viを使用します。