デスクトップ実行トレースツールキットを使用してLabVIEW実行ファイルをリモートデバッグする

更新しました Apr 30, 2024

環境

ソフトウェア

  • LabVIEW Desktop Execution Trace Toolkit
  • LabVIEW

NI LabVIEWデスクトップ実行トレースツールキット(DETT: Desktop Execution Trace Toolkit)を使用してLabVIEWで作成した実行ファイルを監視したいです。これを行うにはどうすればよいですか?

DETTを使用して実行ファイルをリモートデバッグできるようにするには、下記の設定が必要です。
 

  • LabVIEWプロジェクトのビルド仕様でデバッグを許可を有効にします。
  • LabVIEWプロジェクトでVIサーバアクセスを有効にします。



VIサーバアクセスを有効にするには、次の手順を行います。
 

  1. LabVIEWプロジェクトを開きます。
  2. LabVIEWのプロジェクトエクスプローラで、マイコンピュータを右クリックしてプロパティを開きます。

 
  1. VIサーバカテゴリに移動して、TCP/IPを有効にしてポート番号を設定します。この例では3363に設定しています。

 
  1. 下にスクロールして、DETTを実行したいPCのIPアドレスをマシンアクセスリストに追加します。これは、アプリケーションが実行されるのと同じPCでも、リモートPCでもかまいません。

 
  1. アプリケーションをビルドします。
  2. LabVIEW開発環境を完全に終了します。LabVIEWを起動したままにしておくと、手順3でプロジェクトに指定したTCP/IPポートが予約されたままになり、コンパイルしたアプリケーションで使用できなくなります。
  3. アプリケーションを起動します。
  4. デスクトップ実行トレースツールキットを開き、次のようにコンパイルしたアプリケーションに接続します。
    1. 実行ファイルが実行されているPCのIPアドレスをMachineフィールドに入力します。
    2. Portフィールドで手順3で指定したポート番号を入力します。
    3. Refreshアイコンをクリックします。
    4. Application Instanceドロップダウンメニューから実行ファイル名を選択します。

Additional Information

上記の手順では、マイコンピュータを右クリックしてVIサーバの設定を変更しました。LabVIEW開発環境内で実行されるアプリケーションにおいて同様の設定は、メニューバーのツール>>オプション>>VIサーバで変更できます。実行ファイルに接続するには、DETTは上記の手順で設定したポートを使用する必要があります。


LabVIEW 2016以降、LabVIEW実行トレースツールキットはLabVIEWプロフェッショナル開発システムに付属されるようになりました。それ以降のLabVIEWバージョンに対する有効なシリアル番号をお持ちの場合は、インストーラメディアもしくは関連リンクにあるダウンロードページよりダウンロードしてインストールし、アクティブ化することができます。LabVIEWベースパッケージおよびフル開発システムの場合は、追加購入が必要です。