PXIコントローラをWindows 7とLabVIEW Real-Timeのデュアルブートにする

更新しました Dec 22, 2023

環境

ハードウェア

  • PXI Controller

オペレーティング・システム

  • Windows

Real-Time(RT)対応PXIコントローラをWindows 7とLabVIEW Real-Timeのデュアルブートにしたいです。この構成にするにはどうすればよいですか?

デュアルブートコントローラにする方法は、2通りあります。
 

  • デュアルブートコントローラを購入する
  • ハードドライブを2つのパーティションに分割して既存のコントローラをデュアルブートにする


 

デュアルブートコントローラを購入する

コントローラはデュアルブートシステムとして購入することができ、32GB(FAT32の最大許容)のプライマリパーティションと残りのディスクスペース用のセカンダリパーティションでカスタムフォーマットされています。これらのコントローラでは、と最初のパーティション(FAT32)にはLabVIEW RT、2番目のパーティション(FAT32)にはWindows 7がインストールされています。

デュアルブートコントローラの購入は、オンラインのPXIアドバイザを利用するとカスタム構成することができます。それには、コントローラタブの組込カテゴリで購入したいコントローラを選択してから、この製品のオプション/アクセサリを表示して、希望するWindows OSを選択し、Dual Boot LabVIEW RTの項目でAdd Dual Boot - LabVIEW RTを選択します。




 

ハードドライブを2つのパーティションに分割して既存のコントローラをデュアルブートにする

メモ: デュアルブート構成にしたいすべてのコントローラには、NI PXIコントローラ用のNI LabVIEW Real-Timeデプロイメントライセンスを購入する必要があります。

メモ: この手順を行うと、ハードドライブに保存していたすべてのデータが失われますので、データの移行やバックアップをとることをお勧めします。
 
  1. Windows 7のインストール/リカバリCDを起動します。
    1. USB CD-ROMドライブをコントローラに接続して、製品に同梱されているリカバリメディアを挿入します。
      • コントローラに同梱されているリカバリディスクを使用するか、独自のWindowsディスクを入手して、コントローラをデュアルブート構成にすることができます。
      • リカバリCDがFAT32にフォーマットできるかどうかを判断するには、CD内のI386\SYSTEM32\に移動し、disksize.exeという実行ファイルが存在することを確認します。
        • リカバリCDにこのファイルがなく、コントローラがNTFSファイルシステムとして出荷されている場合は、ナショナルインスツルメンツ(NI)の技術サポートに連絡してください。
    2. .コントローラの電源を入れて、Deleteキーを押し続けてBIOSを起動します。
    3. Bootセクションに移動して、Boot orderを次のように変更します。
      1. CD ROM Drive
      2. Removable Devices
      3. Hard Drive
    4. 変更を保存してBIOSを終了します。これでコントローラが再起動します。
    5. その後、コントローラはリカバリCDから起動します。ユーザはCDから起動するために任意のキーを押して、リカバリCDの設定に入ります。
       
  2. 現在のパーティションテーブルを破棄して、プライマリFAT32パーティション(Real-Time OS用に使用)を作成し、続いて2番目のセカンダリNTFSパーティション(Windows用に使用)を作成します。
    • ユーザは、コントローラをフォーマットする際に使用するファイルシステムを選択するように促されます。デフォルトのフォーマットはNTFSです。この選択を必ずFAT32に変更します。
       
  3. Windowsのインストールを完了します。
    • 再起動を促すメッセージが表示されたら、必ず起動順序を元の順序に戻すか、CD ROMを取り外します。
       
  4. 通常の手順に沿って、プライマリパーティションにRTをインストールします。

Additional Information

2004年の初めから、NIはFAT32の代わりにNTFSをデフォルトファイルシステムとしてコントローラの出荷を開始しました。NTFSはファイルセキュリティ、ディスクパフォーマンスを向上させ、32GBを超えるディスクをWindows用にフォーマットすることを可能にします。
 

ハードドライブを複数のパーティションに再フォーマットする場合、Acronis Trueimageはハードドライブを再フォーマットすることで消去されます。Phoenix Firstwareのイメージは、ハードドライブの元のイメージとして残ります。FAT32システムを再イメージ化し、元のコントローラがNTFSの場合、Firstwareは工場出荷時のNTFSイメージを復元します。また、Microsoft Windows VistaはFAT32システムをサポートしていないため、ハードドライブを2つのパーティション(FAT32用とNTFS用)に分割する以外に、Windows Vistaをインストールしたデュアルブートコントローラを作成することはできません。
 

関連リンクの記事で説明しているように、Windows 10はPharLap RTによるデュアルブートをサポートしていません。
 

Partition Magicなどのサードパーティ製ソフトウェアを購入すると、現在のWindowsパーティションを縮小し、残りの領域にRTOS用の新しいパーティションを作成することができます(ハードドライブのデータを消去する必要はありません)。他社製ソフトウェアを使用したくない場合は、コントローラに同梱されているリカバリCDとUSB CD-ROMを使用してOSを再インストールします。