Camera Validatorユーティリティを使用して、IEEE-1394およびGigEカメラとNI-IMAQdxドライバの互換性をテストすることができます。このユーティリティは、カメラの各属性をテストし、レポートを生成します。
Camera Validatorは、実行ファイル形式のユーティリティで画像入力ソフトウェア 8.2.1以降に含まれています。これは、デフォルトのインストールでは<Program Files>\National Instruments\NI-IMAQdx\Utilityディレクトリにあります。Camera Validatorは、ナショナルインスツルメンツのFTPサイト(/support/imaq/camera_support/utilities/NI-IMAQdx Camera Test Utility/)からダウンロードすることもできます。
このユーティリティを使用するには、NI-IMAQdxドライババージョン3.0以上をインストールする必要があります。また、カメラを接続して、Measurement&Automation Explorer(MAX)で正しく検出し、NI-IMAQdxドライバに関連付ける必要があります。
Camera Validatorにアクセスするには、以下に記載されているコマンドラインから直接使用する方法と、コミュニティページにあるサンプルプログラムをダウンロードして使用する方法の2つがあります。このサンプルプログラムは、コマンドラインアプリケーションのほどんどの機能を、より簡単に使用できるようにしています。
Camera Validatorを手動で起動するには、次の手順を行います。
- スタート>>名前を指定して実行を選択します。
- cmdと入力して、OKをクリックします。
- プロンプトで次の行(引用符を含む)をコピーして貼り付けます。
"C:\Program Files\National Instruments\NI-IMAQdx\Utility\CameraValidator.exe"
メモ: 使用する可能性のある属性はすべて、この行の最後に入力できます。たとえば、/ATTRIBUTES引数を使用してCamera Validatorを実行する場合は、スペースの後に/ATTRIBUTESと入力します。具体的なコマンドは次のようになります。
"C:\Program Files\National Instruments\NI-IMAQdx\Utility\CameraValidator.exe" /ATTRIBUTES
デフォルトでは、Camera Validatorは最初に見つかったカメラを使用して、次のディレクトリにテストレポートを作成します。
<Documents and Settings>\All Users\Documents\National Instruments\NI-IMAQdx\Compatibility Reports
コマンドライン引数を実行ファイルに渡すことにより、テスト結果を保存するカメラまたは場所を指定できます。
Additional Information
Camera Validatorは、次の引数を利用可能です。
/ENUM
NI-IMAQdxがインストールされているコンピュータに接続されているすべてのカメラを列挙します。MAXでカメラを表示できる場合は、この属性でカメラを表示する必要があります。
/IID:<カメラ名>、ここでカメラ名は、カメラの名称を入力します。
デフォルトでは、Camera Validatorは最初に使用可能なカメラで画像収集してテストします。システムにさらにカメラがある場合は、このタグを使用して、テストする別のカメラを選択します。
例: CameraValidator.exe /iid:cam1
/ATTRIBUTES
属性のデバッグを有効にします。Camera Validatorはすべての属性値を取得/設定し、値の範囲を計算します。この引数を使用して、0xBFF69012 Attribute value is out of rangeエラーをデバッグします。
例: CameraValidator.exe /ATTRIBUTES
/OUT:<レポート名>、 ここでレポート名は、生成するレポート名です。
デフォルトでは、Camera Validatorは互換性レポートの名前を生成します。レポートのファイル名を上書きする場合は、このタグを使用して別のレポートファイルを指定します。
例: CameraValidator.exe /OUT:MyCameraReport.htm
/TIME:<収集時間>、ここで収集時間は、ミリ秒単位で設定する収集時間です。
デフォルトでは、Camera Validatorは5000ミリ秒間収集してから次のビデオモードに切り替えます。収集時間を上書きする場合は、このタグを使用して収集する所要時間を指定します。
例: CameraValidator.exe /TIME:1000
/DISPLAY
デフォルトでは、Camera Validatorは画像を表示せずに収集します。表示動作を上書きする場合は、このタグを使用して画像表示を有効にします。
例: CameraValidator.exe /DISPLAY
/LOG
デフォルトでは、Camera Validatorは画像を保存せずに収集します。ロギング動作を上書きする場合は、このタグを使用して画像ロギングを有効にします。
例: CameraValidator.exe /LOG
/TEST_NETWORK (GigEカメラのみ)
ネットワークインタフェースで許容される最大パケットサイズを計算します。
例: CameraValidator.exe /TEST_NETWORK