下記の手順を行うことで、Bluetooth経由でArduinoに接続してLabVIEW Interface for Arduinoを使用することができます。下記の手順ではBlueSmiRFとWindows 7を使用していることを前提としていますが、手順はほとんどのBluetoothモデムとオペレーティングシステムで同様に行うことができます。
- お使いのコンピュータに動作するBluetoothモデムが取り付けられていることを確認します。多くのラップトップは、Bluetoothモデムを内蔵しています。お使いのコンピュータにBluetoothモデムが内蔵されていない場合は、USB Bluetoothアダプタを購入して取り付けることができます。Bluetoothアダプタに必要なドライバがインストールされていることを確認します。 設定手順は、使用するアダプタによって異なります。
- LabVIEW Interface for ArduinoのファームウェアがArduinoにインストールされていることを確認します。Arduinoにワイヤレスで接続でファームウェアをインストールしようとするのはお勧めしません。さらに、USBまたはRS-232経由でファームウェアをインストールする場合は、BluetoothモデムをArduinoから取り外すか無効にします。ファームウェアをArduinoにデプロイする際は、手順7で必要になるDEFAULTBAUDRATE設定に注意してください。
- BluetoothモデムをArduinoに接続します。BluetoothモデムのTXピンはArduinoのRXピン(D0)に接続し、モデムのRXピンはArduinoのTXピン(D1)に接続する必要があります。Bluetoothモデムの電源とグランドのピンをArduinoに接続します。必要な電力値はBluetoothモデムによって異なります。
メモ: BlueSMiRF SilverまたはGoldは、Arduino Protoshieldに直接接続でき、LabVIEW Interface for Arduinoとの動作確認されているため、推奨されています。
- Arduinoに電源を接続し、Bluetoothモデムの電源が入っていることを確認します。Arduinoに電源を供給する目的でUSBケーブルを使用しないでください。BluetoothモデムのTX RXラインと競合する可能性があります。
- モデムがオペレーティングシステムによってCOMポートとして登録される前に、コンピュータをArduinoのBluetoothモデムとペアリングする必要があります。
- お使いのコンピュータのBluetooth設定ソフトウェアを開きます。Windows 7では、以下のようにシステムトレイのBluetoothアイコンをダブルクリックすることで開くことができます(このアイコンは、Bluetoothアダプタがコンピュータに正常にインストールされた場合にのみ表示されます)。
- デバイスの追加をクリックします。
- Arduinoに接続されているBluetoothモデムを選択します。モデムは、下図のようなシリアル番号の一部またはすべてで識別される可能性があります。
- 次へ>>デバイスのペアリングコードを入力をクリックして、BlueSMiRFに1234を入力して、次へをクリックします。
- 下図のようにデバイスがコンピュータと正常にペア設定されたことを確認するメッセージが表示されたら、閉じるをクリックします。
- BluetoothモデムがコンピュータのBluetooth設定ソフトウェアに表示されます。
- Bluetoothデバイスに割り当てられているCOMポートを特定します。Windows 7では、スタート>>コントロール パネル>>デバイス マネージャー>>ポート(COM&LPT)をクリックします。Bluetoothモデムには、通常、下図に示すように2つのCOMポートが割り当てられます。このような場合は、最初に番号の小さいポートを使用してみます。このポート番号は次の手順で使用します。
- LabVIEW Interface for Arduinoを含むアプリケーションを開きます。Init.viのBaud Rate入力が手順2で確認したArduinoファームウェアのDEFAULTBAUDRATEと一致することを確認します。上記の手順6で見つかったCOMポートにVISAリソース入力を設定します。
メモ: Bluetoothブリッジのファームウェアには、デフォルトのボーレートがプログラムされています。 BlueSmirf Goldの場合、デフォルト値は115200です。一致させる必要のあるボーレートは、LabVIEWのボーレート、Bluetoothリンクのボーレート、およびArduinoファームウェアのボーレートの3つがあります。
メモ: Arduinoへの無線接続を使用する場合は、Init.viの自動接続機能を使用することはできません(VISAリソースを未配線にしておくことはできません)。
- これで、アプリケーションを実行する準備が整いました。 LabVIEWがArduinoと同期するには数秒かかる場合があります。
Additional Information
上記の手順を行ってもBluetooth経由でArduinoに接続できない場合は、次のトラブルシューティング手順をおこなってみます。
- 正しいファームウェアがArduinoにデプロイされていることを確認します。
- Init.viに指定されたボーレートとArduinoファームウェアで指定されたボーレートが一致していることを確認します。
- ArduinoをUSBケーブルでコンピュータに接続し、同じコードを実行します。
- Bluetoothを有効にしたArduinoがコンピュータの通信範囲内にあることを確認します。
- Init.viに正しいCOMポートを指定していることを確認します。
- Bluetoothモデムに電源が供給されていることを確認します。
メモ: LabVIEW Interface for Arduino (LIFA)は、LINXに置き換えられました。LIFAのさらなる開発は行われないため、LINXに移行することを強くお勧めします。詳細については、
Digilent LINX For LabVIEWをダウンロードする方法を参照してください。