NI Web-based Configuration & Monitoring
LabVIEW Real-Time 2010以降を使用している場合は、NI Web-based Configuration & Monitoring(NIウェブベース構成および監視)を使用してコンソールアウトからの出力を表示できます。この機能は、Linux Real-Timeオペレーティングシステムを実行しているターゲットでは利用できません。2009以前のバージョンを使用している場合、またはネットワークを介した通信に問題がある場合は、以下のオペレーティングシステムの手順に進んでください。
まずMAXで表示してNI Web-based Configuration & Monitoringがコントローラにインストールされていることを確認してから、LabVIEWヘルプに記載されているいずれかの方法に従って構成ページにアクセスします。下記のようなコンソールタスクに移動します。
Windows 8/7/Vista:
ハイパーターミナルは、Windows Vista、Windows 7、およびWindows 8には含まれていません。したがって、デバイスのコンソールアウト機能を使用する場合は、サードパーティ製のターミナルエミュレータをダウンロードしてインストールする必要があります。PuTTYは、使用できる一つの例です。このチュートリアルでは、PuTTYを使用します。コンソールアウトからCOM1シリアルポートを介して出力を表示するには、次の手順を行います。
- リアルタイムコントローラをシャットダウンします。
- ヌルモデム(クロス)シリアルケーブルを使用してコントローラをPCに接続します。
- 選択したターミナルエミュレータを開きます。
- PuTTYは、ダウンロードした実行ファイルを保存したフォルダにあります。
- Connection typeでSerialを選択して、ケーブルが接続されているPCのCOMポート(通常はCOM1)を選択します。
- Speed(ボーレート)を9600に設定します。cRIO-903xまたはcRIO-906xを使用している場合は、追加メモの3を参照してください。
- Openを押します。
- コントローラで、Console Out DIPスイッチをONの位置に切り替えます。コントローラにDIPスイッチがない場合は、追加メモの2を参照してください。
- コントローラの電源を入れて、PCのターミナルウィンドウで出力を確認します。
- トラブルシューティングが完了したら、Console Out DIPスイッチをOFFに切り替えます。
メモ: ターミナルウィンドウに表示されている情報は、コピーしてテクニカルサポートに送信するとトラブルシューティングに役立ちます。この情報をホストコンピュータのディスクに保存するには、次の手順を行います。
- PuTTY構成でSession>>Loggingに移動します。
- All session outputを選択します。
- 保存するファイルの名前を付けます。
Windows XP/2000/98/95:
- 問題が発生するリアルタイムコントローラをシャットダウンします。
- ヌルモデム(クロス)シリアルケーブルを使用してコントローラをPCに接続します。
- ターミナルプログラムを開いて、コントローラからの出力を監視します。
- スタート>>プログラム>>アクセサリ>>通信>>ハイパーターミナルを選択して、ハイパーターミナルを起動します。
- プロンプトが表示されたら位置情報フォームに記入します。
- 新しい接続を作成して名前を入力します。
- ケーブルがPC上で接続されているCOMポート(通常はCOM1)を選択します。
- 以下のシリアルポート設定を適用します。
- 1秒あたりのビット数: 9600。 cRIO-903xまたはcRIO-906xを使用している場合は、追加メモの3を参照してください。
- データビット: 8
- パリティビット: None
- ストップビット: 1
- フロー制御: なし
- コントローラのConsole Out DIPスイッチをONの位置に切り替えます。コントローラにDIPスイッチがない場合は、追加メモの2を参照してください。
- コントローラの電源を入れ、PCのターミナルウィンドウで出力を確認します。
- トラブルシューティングが完了したら、Console Out DIPスイッチをOFFに切り替えます。
メモ: トラブルシューティングの状況では、ハイパーターミナルに表示されている情報は、コピーしてテクニカルサポートに送信するとトラブルシューティングに役立ちます。この情報をホストコンピュータのディスクに保存するには、次の手順を行います。
- ハイパーターミナルで編集>>すべての選択を選択します。
- 編集>>コピーを選択します。
- メモ帳を起動して、編集>>貼り付けを選択します。
Mac OS/Linux:
UNIXシステムにはハイパーターミナルはありませんが、内蔵されたターミナルがあります。Unixでコンソールアウトからの出力を表示するには、次の手順を行います。
- ターミナルアプリケーションを開きます(Mac OS: Finderでterminalと入力します)。
- 次のコマンドを入力します。
screen /dev/tty* 9600 8N1
それにより、指定したポートを監視する画面が表示されます。
- screen: スクリーンプログラム
- /dev/tty*: The name of the port you are listening to (Mac OS: type 'ls /dev/tty.*' to see the available ports)対象ポート名(Mac OS: 利用可能なポートを確認するには 'ls /dev/tty.*'と入力します。)
- 9600: ボーレート。cRIO-903xまたはcRIO-906xを使用している場合は、追加メモの3を参照してください。
- 8N1: 8データビット、フロー制御なし、1ストップビット
その他のオペレーティングシステム:
ほとんどのOSには、シリアルポートを監視できるターミナルプログラムが付属しています。上記の設定を使用して設定してください。
Additional Information
コンソールアウトは、シリアルポートを使用してコンピュータに接続されている場合、またはネットワーク接続を使用している場合に、コントローラから有用な診断情報を提供します。この機能は、以下のシナリオでシステムのトラブルシューティングを行う場合に特に役立ちます。
- コントローラの現在のファームウェアバージョンとIPアドレスを表示する。
- 応答していないコントローラ、またはLEDでエラーが示されているコントローラを診断する。
- Measurement&Automation Explorer(MAX)に表示されないコントローラをトラブルシューティングする。
- NIアプリケーションエンジニアがコントローラのトラブルシューティングを支援する。
追加メモ:
- コンソール出力の「Bootromバージョン」に関連付けられている値は、cFP-22xxコントローラのファームウェアバージョンです。
- デバイスにConsole Out DIPスイッチがない場合は、NI MAXのスタートアップ設定でConsole Outを有効にできます。または、デバイスがセーフモードになると、Console Outが自動的に有効になります。
- cRIO-906xおよびcRIO-903xコントローラのデフォルトボーレートは、115200です。