LabVIEWでの実装
LabVIEW開発システムおよびプロフェッショナル開発システムで使用可能なVIを使用して、位相不一致の測定を実行できます。
2つの正弦波間の位相シフトを見つけるには、シングルトーン情報抽出VIを使用します。図1に示すように、2つの差をとって位相シフトを計算します。
図1. 2つの正弦波の位相差を計算するLabVIEWコード
2つの矩形波間の位相シフトを見つけるには、パルス計測VIを使用します。このVIは、各波形のパルス中心とパルス幅を決定します。この情報が得られたら、図2に示すように、2つの波形間の位相シフトを計算することができます。
図2. 2つの矩形波の位相差を計算するLabVIEWコード
LabVIEWを使用して位相差を計算するもう1つの方法は、
電力測定パレットのPhasor VIを使用することです。
SignalExpressでの実装
SignalExpressでは、各チャンネルの位相値を決定するトーン抽出ステップを作成します。図3のように、2つの位相を減算するための式ステップを追加します(SignalExpressトーン抽出ステップは、LabVIEWで使用可能なシングルトーン情報抽出VIを使用して作成します)。
図3. 信号位相差を決定するために必要なExpressステップ
図4に示すように、
式ステップを構成する必要があります。
図4. 位相差を計算するための式ステップを構成する