DAQデバイスでシングルエンドおよび差動位相差出力エンコーダを使用する

更新しました Aug 3, 2023

環境

ハードウェア

  • Quadrature Encoder
  • PXIe-6341
  • PCI-6229
  • PXIe-6612

ドライバ

  • NI-DAQmx

NIデータ収集(DAQ)デバイスで使用したい位相差出力エンコーダがありますが、どのような計測が可能か、そそしてDAQデバイスへどのようにエンコーダを接続するかが分かりません。

位相差出力エンコーダの基本的な知識については、クワドラチャエンコーダ測定の理論と実測を参照してください。

DAQデバイスで位相差出力エンコーダを使用する方法は、シングルエンド型または差動型位相差出力エンコーダのどちらを使用しているかによって異なります。

 

シングルエンド型位相差出力エンコーダ

標準的なシングルエンド型位相差出力エンコーダは、A、B、およびZの3つのチャンネルがあります。また、X1、X2、およびX4の3種類のエンコーディングが可能です。これらは、以下の追加情報セクションで説明されています。

DAQデバイスで位相差出力エンコーダを使用するには、チャンネルA、B、およびZを各カウンタのSOURCEAUX、およびGATEピンに接続します。DAQデバイスで固有のピン配列を見つけるには、MAXでデバイスを右クリックして、デバイスピン配列を選択します。DAQデバイスにエンコーダを配線して、位相差出力エンコーダ測定用に設定する手順については、位相差出力エンコーダをDAQデバイスに接続するというスタートアップガイドを参照してください。


 

差動型位相差出力エンコーダ

差動型位相差出力エンコーダは、3つではなく5つの信号があります。これらは、A、A逆、B、B逆およびZインデックスチャンネルです。ほとんどのDAQデバイスは差動型エンコーダ測定をサポートしていません。代わりに、NI-9411の差動デジタル入力を使用して、エンコーダの差動出力を測定することもできます。

ただし、差動型エンコーダは、シングルエンド型エンコーダを使用するのと同じ方法で使用できます。A、B、およびZチャンネルだけをカウンタのSOURCEAUX、およびGATEピンに接続することができます。A逆、B逆およびZチャンネルを2つ目のカウンタの同じピンにすることもできます。

Additional Information

チャンネルAおよびチャンネルBは、直交位相符号器によって互いに90度位相がずれて出力されます。AおよびBチャンネル出力の画像を以下に示します。回転の方向は、位相の違いによって判断されています。B相がA相より先に生成されていると、回転軸は反時計回り方向に回転しています。


エンコードの種類(X1、X2、X4)は、カウンタが増減するチャンネルAとBにおいてどのエッジを判断します。これらのエンコードタイプの詳細については、Mシリーズユーザマニュアルの7-15ページを参照してください。