デバッグ/トラブルシューティングに優れたNI I/O Traceのキャプチャを実行する

更新しました Aug 3, 2023

ナショナルインスツルメンツのサポートスタッフに、NI I/O Trace(旧名NI-Spy)のキャプチャを提示するよう指示されましたが、具体的には何が必要ですか?

NI I/O Traceは、どのVISA関数が呼ばれたのか、その関数に渡されたパラメータや結果などの情報をユーザに提供するユーティリティです。これらの情報は、ユーザやナショナルインスツルメンツのサポートスタッフがデバッグおよびトラブルシューティングをおこなう際に有益なものになります。以下の手順を参考にして、効率良くデバッグおよびトラブルシューティングをおこない、必要があればサポートスタッフに情報を提供してください。

 
  1. スタートメニューですべてのプログラム>>National Instruments>>NI I/O Traceを選択して、NI I/O Traceを起動します。
  2. NI I/O Traceでツール>>オプション...をクリックします。一般タブで下図のようにオプションを設定します。ここで重要なのは、コール履歴数です。正しいキャプチャをおこなうためには、デバイスの構成を行う際のドライバ関数の呼び出し履歴と、エラーが発生した際のドライバ関数の呼び出し履歴がキャプチャに含まれている必要があります。それらが含まれるように最大ライン数を確認します。

 
  1. ログタブで、ファイルにログチェックボックスにチェックを入れます。ここで特に重要となってくるのが、キャプチャを保存する場所です。キャプチャは、.nitraceファイルに保存されますので、必要な場合はこのファイルをサポートに送ります。

 
  1. 表示項目タブで左側にあるインストール済みのAPI項目がすべてチェックされていることを確認します。ここで自由に設定を変更することも可能です。

 
  1. 開始ボタンをクリックして、NI I/O Traceキャプチャを開始します。

 
  1. デバイスと通信をおこなってみます。可能であれば、エラーや正しく動作しないような通信を実行します。すべての通信がNI I/O Traceキャプチャウィンドウに表示されます。
  2. 停止ボタンをクリックして、NI I/O Traceキャプチャを停止します。



より複雑なGPIB関連の問題に対するトラブルシューティングには、GPIBアナライザを使用することもできます。GPIBアナライザを使用する方法については、関連リンクにある資料を参照してください。