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ターゲットへのWebDAVおよびSSLサポートをインストールする
- NI Linux Real-Time
WebDAVとSSLのサポートをインストールするための手順を完了する必要はありません。これらのコンポーネントは、NI Linux Real-Timeターゲットでデフォルトで有効になっています。
ETSおよびVxWorks
ETSおよびVxWorksターゲットにWebDAVおよびSSLサポートをインストールするには、以下の手順を実行します。 - NI Measurement and Automation Explorer (NI MAX)を開きます。
- 構成ツリーでリモートシステムを展開して、RTターゲットを展開します。
- ソフトウェアを右クリックし、ソフトウェアの追加と削除を選択してLabVIEW Real-Timeソフトウェアウィザードを起動します。
- ウィザードを使用して、ターゲットに次のコンポーネントをインストールします。
- LabVIEW RT用SSLサポート
- WebDAVサーバ
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お使いのOS用の永久WebDAVマッピングを構成する
- Windows 10、8.1、8、および7
次の手順を実行してターゲットをネットワークドライブとしてマップし、Windows 10、8.1、8、および7でMicrosoft WebDAVクライアントを構成します。 - スタート>>ファイルエクスプローラーを選択し、左ペインでこのPCを選択します。
- 上部のツールバーからコンピューターを選択し、ネットワーク ドライブの割り当てを選択してダイアログボックスを開きます。

- ドライブプルダウンメニューで、ターゲットに割り当てるドライブ文字を選択します。
- フォルダテキストボックスに、下記を入力します。
- http://hostname/files/
- 上の図に示すように、hostnameはターゲットのホスト名またはIPアドレスです。
ヒント: NI MAXを使用して、ターゲットに割り当てられたホスト名とIPアドレスを確認できます。 - 別の認証情報を使用して接続を有効すると、Windows認証情報ではなくNI-Auth認証情報が使用されます。
- (オプション)現在のユーザがWindowsにログオンするたびに、Windowsがこのネットワークドライブを検索しないようにするには、ログオン時に再接続を無効にします。
- 終了をクリックします。
- メモ: Web-Based Monitoring and Configurationツールを使用してターゲットに接続している場合は、ターゲットドライブをマップできません。Real-Timeターゲットのドライブをマップする前に、Webベースの監視と構成ウィンドウを閉じてください。
- プロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力してOKをクリックします。Real-Timeターゲットのデフォルトのユーザー名はadminで、デフォルトのパスワードは空のパスワードです。
- メモ: ナショナルインスツルメンツでは、セキュリティを強化するためにパスワードを設定することを推奨します。
- 次のようにターゲット上のファイルを探索して転送できるようになります。
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ヒント: ターゲットパスをブラウザまたはエクスプローラのアドレスバーに手動で入力してターゲットに移動する場合は、ターゲットに接続するときに表示される表記、\\hostname\DavWWWRootを使用しないでください。
代わりに\\hostname\files表記を使用します。ここで、hostnameはターゲットのホスト名またはIPアドレスです。ファイルパスの例は、次のようになります。
\NI-cRIO9082-2F6137CB\files
Windows XP
Windows XP上でターゲットをネットワークドライブとしてマップし、Microsoft WebDAVクライアントを構成するには、次の手順を行います。 - WebDAVを正しく動作させるために、まだWindows XP サービスパック3ではない場合は、インストールします。
- スタート>>ネットワークの場所を選択します。
- ネットワークタスクのペーンからネットワークの場所の追加を選択します。
- ネットワークの場所の追加ウィザードで次へをクリックします。
- カスタムのネットワークの場所を選択を選択して、次へをクリックします。
- 次の図に示すように、ウィザードではネットワークのアドレスを入力する画面となります

- インターネットまたはネットワークアドレステキストボックスに、次のいずれかを入力します。
- http://hostname/files/
- 上の図に示すように、hostnameはターゲットのホスト名またはIPアドレスです。
ヒント: NI MAXを使用して、ターゲットに割り当てられたホスト名とIPアドレスを確認できます。
- 次へをクリックします。
- セキュリティ警告ダイアログボックスが表示されたら、はいをクリックします。
- プロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力してOKをクリックします。Real-Timeターゲットのデフォルトのユーザー名はadminで、デフォルトのパスワードは空のパスワードです。
- メモ: ナショナルインスツルメンツでは、セキュリティを強化するためにパスワードを設定することを推奨します
- プロンプトが表示されたら、ターゲットの名前を入力し、次へをクリックします。
- 選択内容を確認し、終了をクリックしてウィザードを終了します。
- 必要に応じてターゲット上のファイルを探索して転送できるようになります。
- メモ: ターゲットにアクセスするためにログイン認証情報をもう一度入力する必要があるかもしれません。
OS X
OS Xマシン上のWebDAVサーバに接続するには、以下の手順を行います。 - Finderメニューから移動>>サーバーに接続を選択して、サーバーに接続ダイアログボックスを開きます。

- サーバーアドレステキストボックスに、次のいずれかを入力します。
- http://hostname/files/
- 上の図に示すように、hostnameはターゲットのホスト名またはIPアドレスです。
- 接続をクリックします。
- プロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力してEnterを押します。Real-Timeターゲットのデフォルトのユーザー名はadminで、デフォルトのパスワードは空のパスワードです。
- メモ: ナショナルインスツルメンツでは、セキュリティを強化するためにパスワードを設定することを推奨します。
- 登録ユーザーを有効にします。
- 接続をクリックします。
- 必要に応じてターゲット上のファイルを探索して転送できるようになります。

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WebDAVを使用してファイルを転送する
WebDAVを使用してターゲットに接続すると、ターゲットと開発コンピュータの間でファイルを転送できます。アクセス許可、ターゲットのファイルとディレクトリ構造については、以下の情報を参照してください。 - 読み取りアクセス
ターゲットは、すべてのフォルダとファイルへの読み取りアクセス権を提供するため、ファイルを表示して開発用コンピュータにコピーすることができます。
書き込みアクセス
ETS, VxWorks
ターゲットは、すべてのフォルダとファイルへの書き込みアクセスを提供します。
NI Linux Real-Time
ターゲット上に新しいフォルダやファイルを作成または編集する場合は、次のディレクトリでのみ行うことができます。 - /home/webserv
- /home/lvuser
- /tmp
- メモ: ターゲットは、ターゲット再起動時に一時フォルダ(/tmp)の内容を削除します。
ドラッグアンドドロップ
開発用コンピュータとターゲットの間で、適切な読み取りおよび書き込みアクセス権を持つファイルをドラッグアンドドロップできます。
ファイルとディレクトリ構造
ターゲットのファイルとディレクトリ構造については、Working with File Paths on Real-Time Targetsを参照してください。
最大ファイルサイズの制限
Windows 7に転送できるデフォルトの最大ファイルサイズは、50 MBです。これより大きなファイルを転送しようとすると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Error 0x800700DF: The file size exceeds the limit allowed and cannot be saved.
(エラー 0x800700DF: ファイルサイズが許容値を超えているため、保存できません。)
Windowsのレジストリキーを編集することで、これより大きなファイルを転送することができます。
NI MAXを介したWebDAVの使用
次の手順は、ほとんどのターゲットで機能します。 ターゲットへのWebDAVセッションを開く手順を完了します。
- NI Measurement and Automation Explorer (NI MAX)を開きます。
- 設定ツリーでリモートシステムを展開します。 ターゲットを見つけます。
- それを右クリックしてファイル転送を選択し、WebDAVウィンドウを起動します。
WebDAV VIを使用する
LabVIEW 2013以降には、ファイルをWebDAVサーバとの間で安全に転送するためのWebDAV VIが含まれています。 WebDAV VIを使用して、以下のような高度な機能にアクセスできます。- ターゲット上でドキュメントやファイルをプログラム的に保存、編集、管理する
- ディレクトリとパス情報を取得する
- アップロードまたはダウンロード要求の進行状況を表示する
- 並列でファイル転送要求を開始する
- ユーザインタフェースイベントに応答してファイル転送要求を処理する
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詳細コンテキストヘルプを参照して、LabVIEWで特定のWebDAV VIについて学び、以下の例を参照してWebDAV VIがどのように連携してファイルにアクセスできるかを確認します。

USB経由のWebDAVを使用する
リアルタイムターゲット上のUSBドライブとの間でWebDAVを使用してファイルを転送することは可能です。 ただし、設定はコントローラが動作しているリアルタイムOSによって異なります。
ETS
http://hostname/drives/uにマップされた新しいネットワークドライブを作成する
VxWorks
http://hostname/files/uにマップされた新しいネットワークドライブを作成する
NI Linux Real-Time
マップされたネットワークドライブにUという名前のフォルダがあり、Real-Time Target上のUSBドライブにアクセスできます
メモ: Linuxは、ファイルへの参照が閉じられるまでファイルをホストPCに転送しないことがあります。このような場合は、リファレンスを閉じる関数を使用して転送しようとしているファイルへの参照をプログラムで閉じる必要があります。
それでもUSBドライブにアクセスできない場合は、USBドライブがReal-Time Targetに接続され、互換性があることを確認してください。
Additional Information
WebDAVセキュリティ
WebDAVの主な利点の1つは、FTPサーバに対するセキュリティの強化です。WebDAVサーバは、ログイン認証情報の検証にターゲットが使用する認証サービスであるNI-Authと統合されています。WebDAVセキュリティを最大限に活用するには、次の手順を行います。
- ターゲットにパスワードを設定します。
- ターゲットでSSLを有効にし、WebDAV設定時にHTTPS接続を指定します。SSLを有効にしないか、HTTPS接続を指定しないと、WebDAVクライアントは暗号化せずにファイルを転送します。
WebDAV以外のセキュリティオプション
ナショナルインスツルメンツでは、FTPサーバを使用する代わりにSSLを有効にしたWebDAVを使用することを推奨しています。WebDAVに加えて、以下のセキュアなオプションを使用してターゲット上のファイルにアクセスすることもできます。
Internet Explorerでの自動構成を無効にしてWebDAVのパフォーマンスを向上させる
Windows 7でMicrosoft WebDAVクライアントを設定すると、WebDAVのパフォーマンスが低下することがあります。この問題を解決するには、次の手順を行い自動構成を無効にします。
- Internet Explorerを起動します
- ツール>>インターネット オプションを選択します。
- 接続タブからLANの設定を選択して、ローカルエリアネットワーク(LAN)の設定ダイアログボックスを開きます。
- 設定を自動的に検出するオプションを無効にします。
- OKをクリックして変更を適用し、ダイアログボックスを閉じます。
自動構成を無効にすると、WebDAVのパフォーマンスがすぐに向上します。ただし、自動構成を無効にすると、ファイル転送の失敗に関するエラーメッセージが表示されることがあります。このタイプのメッセージが表示された場合は、
再試行を選択してファイル転送を再試行します。また、自動構成を有効のままにすることもできます。
LinuxマシンでWebDAVを設定する
多くのLinuxディストリビューションがあるため、ナショナルインスツルメンツはLinuxマシン上でWebDAVを設定する一般的な手順を提供することはできませんが、お使いのディストリビューション特有の手順はインターネット上で見つかるでしょう。
サードパーティ製WebDAVクライアントを使用する
使用事例によっては、サードパーティ製のWebDAVクライアントが、オペレーティングシステムのネイティブクライアントと比較して、より優れた機能と追加機能を提供することがあります。インターネット上でサードパーティ製のWebDAVクライアントを見つけることができます。
メモ: ナショナルインスツルメンツでは、サードパーティ製のWebDAVクライアントはテストしていません。これらのクライアントを使用してターゲットに接続する際に、意図したユーザーエクスペリエンスを保証するものではありません。