LabVIEWでプレーンテキストの代わりにHTML形式のEメールを送信する

更新しました Nov 19, 2019

使用製品

ソフトウェア

  • LabVIEW

問題

HTMLコードをEメールに書き込み、LabVIEWのSMTP EメールVIを使用して送信しようとしています。受信者に、HTMLコードだけでなく、フォーマットされたメッセージを取得してほしいです。LabVIEWでHTML形式のEメールを送信するにはどうすればよいですか?

解決策

LabVIEW 2013以降

LabVIEW 2013以降には、SMTP Eメールパレットに新しいSMTPメールVIが含まれています。このパレットには、メッセージを設定VIが含まれています。このVIのテキスト&HTMLインスタンスを使用して、HTML形式のメッセージを送信することができます。

 

 

 

LabVIEW 2012以前

LabVIEWはデフォルトでプレーンテキストを送信するため、HTML形式のEメールを送信するには、EメールVIに若干の変更を加える必要があります。サーバがHTMLを使用してEメールを読み取るには、この特定のEメールがHTMLを使用してフォーマットされることをヘッダで指定する必要があります。
 

このヘッダは、SMTP Eメールメッセージ送信VIの2レベル下のサブVIによって作成されます。フォーマットされたEメールを送信するには、ヘッダを書き込むVIでこのVIへの入力をtext/plainからtext/htmlに変更する必要があります。ヘッダVIへの入力を見つけて変更するには、次の手順をおこないます。
 

  1. 関数>>全関数>>通信>>SMTP E-mailパレットの中にあるSMTP Email Send Message.viをブロックダイアグラムに配置します。
  2. 配置したVIをダブルクリックして、ブロックダイアグラムを表示します。
  3. 右側にあるSMTP Email Send Message Charset.viを開きます。
  4. 中央にあるSMTP Email Send Text Message.viを開きます。
  5. SMTP Email MIME Send Header.viは、HTMLの使用を指定する必要がある場所です。このヘッダVIへの入力は、SMTP Email MIME Text Content-Type.viによって書き込まれます。SMTP Email MIME Text Content-Type.viを開きます。
  6. ダイアグラムを開くと、次の文字列があります。
     
     text/plain;%s charset="%s"
     

     
  7. plainhtmlに変更します。
  8. 別名でVIを保存します。必要に応じて元のバージョンに戻すことができるように、古いVIのコピーを保持します。

追加情報

SMTP EメールVIを使用して、添付データやファイルを含むEメールを送信できます。LabVIEWは、Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)を使用してEメールを送信します。セキュリティを強化するために、Transport Layer Security(TLS)を使用してSMTPサーバと通信可能です。さらにSMTPクライアントの認証資格情報を指定することもできます。
 

SMTP Eメールパレットには、Eメールを送信 Express VIが含まれています。このVIを使用して、LabVIEWから指定した受信者のリストにすばやくメールを送信できます。ただし、ヘッダを構成したり、TLS設定を設定したり、添付ファイルを含めたりする場合は、標準のSMTP EメールVIを使用して、より高度な設定でEメールを構成および送信する必要があります。
 

Eメールを送信するサンプルプログラムは、ヘルプメニュー>>サンプルを検索...>>ネットワーク>>Internet & Web>>SMTPクライアントでEメールを送信から参照可能です。