リアルタイムターゲットで複数のVIを実行する

更新しました Jul 13, 2021

使用製品

ソフトウェア

  • LabVIEW
  • LabVIEW Real-Time Module

オペレーティング・システム

  • NI Linux Real-Time
  • PharLap
  • VxWorks

問題

  • リアルタイムターゲット上で複数のVIを同時に実行するにはどうすれば良いですか?
  • リアルタイムターゲット上で複数のスタートアップ実行ファイル(RT EXE)を同時に実行するにはどうすればよいですか?

解決策

VIの場合、プロジェクトファイルから同時に実行したい複数のVIを開き、それぞれ実行ボタンを押すことで複数VIの同時実行は可能です。

RT EXEの場合、ターゲット上で実行できるファイルは1つに限ります。つまり、複数のRT EXEの同時実行はできません。但し複数のVIを同一RT EXEに含めることで、それらVIを同時に実行することは可能です。方法としては下記の通り、二つあります。



 

1. VIサーバAPIで呼び出す

VIサーバAPIを使用して、リアルタイムターゲットにある2つ目(または3つ目、4つ目など)のVIを実行します。これを行うには、予め、手動でリアルタイムターゲットにFTP転送するか、スタートアップ実行ファイルに含めることによって、2つ目のVIをリアルタイムターゲットにコピーする必要があります。以下に示すように、リアルタイムアプリケーションプロパティの「ソースファイルカテゴリ」で「常に含む」セクションに移動することで、スタートアップ実行ファイルに2番目のVIを含めることができます。




 

次に、下図のように「ソースファイル設定」カテゴリで2番目のVIを実行ファイルのサポートディレクトリに含めます。これにより、2番目のVIが実行ファイルに関連付けられているデータフォルダに配置されます。




 

スタートアップ実行ファイルでは、VIサーバAPIを使用して、次のコード例のように2番目のVIを参照して実行します。



 

 

 

2. スタートアップ実行ファイルに複数VIを含める

スタートアップ実行ファイルに複数のVIを含めることで、リアルタイムターゲットで複数のVIを同時に実行することもできます。これは、以下に示すように必要なVIをリアルタイムアプリケーションプロパティの「ソースファイルカテゴリ」で「スタートアップVI」セクションに移動します。



 
 

その後、通常の方法でスタートアップ実行ファイルをビルドしてデプロイすることで、両方のVIを同時に実行できます。