アーカイブ済:デジタルおよびカウンタ入力信号からグリッチを除去する

更新しました Jan 7, 2019

NI は、現在このドキュメントを更新していません。

この内容は旧製品や技術に対応しているため、リンクが切れていたり、OSや関連製品などの情報が最新ではない可能性があります。

使用製品

ハードウェア

  • PXI-6071E
  • PXI-6070E
  • PXI-6052E
  • PXI-6040E
  • PXI-6030E
  • PXI-6031E
  • PXI-6025E
  • PCI-6070
  • PCI-6071
  • PCI-6052E
  • PCI-6040
  • PCI-6035
  • PCI-6032
  • PCI-6031
  • PCI-6025E
  • PCI-6023E
  • PCI-6024E
  • PCI-6010
  • PCI-6013
  • PCI-6014

ドライバ

  • NI-DAQmx

問題

デジタルやカウンタタスクは、誤って値を読み取っているようですが、それはノイズの多い入力信号が原因である可能性があります。 デジタル信号にデバウンスフィルタを適用するにはどうすればよいですか?

デジタルまたはカウンタの入力信号には、読みたいパルスに付随する細かいパルスが多数あります。これらの細かいパルスはどうすれば取り除けますか?

解決策

メモ: デバイスがデジタルフィルタリングをサポートしている場合は、How Do I Enable Digital Filtering on My Multifunction DAQ Device?を参照してください。下記の解決策は、特に60xx DAQデバイスのユーザを対象としています。

60xx DAQデバイスにフィルタを設定するには、再トリガ可能なパルス生成用のカウンタを構成します。カウンタのソースを20MHzのクロックに設定して、デジタル信号をカウンタのゲートに接続します。パルス構成では、すべてのバウンスまたはグリッチを完全に包含する最小のパルス幅を指定します。これは、カウンタゲート回路が最初の信号をトリガした後に読み取られるすべての信号を無視して、その出力でパルスを生成するためです。

たとえば、パルスが1ミリ秒で、パルスの0.2ミリ秒前と0.2ミリ秒後にグリッチが発生しているパルス信号があるとします。再トリガ可能なパルス生成のカウンタを設定して、パルス幅を幅1.4ミリ秒(0.2 + 1 + 0.2ミリ秒)に設定することができます。このようにして、グリッチを取り除き、正常なデジタルイベントを得ることができます。

 

追加情報

より小さな「グリッチ」パルス(図1)を伴うデジタルパルスがある場合、そのパルスイベント(グリッチを含む)を1つのパルスとしてフィルタリングまたは表現するためにカウンタを使うことができます。これは、バウンス(グリッチ)が発生しやすいボタンプッシュなどのエンコーダまたはメカニカルイベントを測定する場合に特に便利です。
 


図1.多くの場合、デジタル状態間の切り替えには、いくつかの望ましくないパルス(スイッチバウンス)が伴います。これは、下記で説明する方法を使用して無視することができます。


カウンタから生成されたパルスのパルス幅が、元々の信号のパルス幅と同じでサイズである必要がある場合、カウンタパルス出力の遅延仕様をグリッチ間隔と同じ設定にすることができます。すべてのパルス出力は、パルス幅と共にカウンタの生成に伴う遅延が発生します。この遅延の持続時間をハードウェアが許す限り小さくします。

ここで気をつけなければいけないこととして、デジタルイベントの周期がカウンタからのパルス出力より短い場合はデジタルイベントを正確にカウントできません。デジタルイベントを見逃さないためにもカウンタの最小パルス幅を十分に小さく、一方でグリッチを取り除けるように十分大きくする必要があります。