NI-VISAエラー-1073807346:所定のセッションまたはオブジェクトリファレンスは無効です

更新しました Aug 24, 2023

使用製品

ソフトウェア

  • LabVIEW
  • Measurement & Automation Explorer (MAX)

ドライバ

  • NI-VISA

問題

計測器に新しいVISAセッションを開こうとしたり、既存のセッションを使用しようとするとエラーが発生します。
エラーコード - 1073807346 VISA: (Hex 0xBFFF000E)所定のセッションまたはオブジェクトリファレンスは無効です。


この問題を解決するにはどうすればよいですか?

解決策

このエラーは発生する理由は、いくつかあります。
  • 不適切なアドレス指定: 計測器が正しくアドレス指定されていることを確認します。計測器のアドレス指定には、VISAエイリアスもしくはVISAリソース名のいずれかを使用することができます。Windowsでは、Measurement & Automation Explorer(MAX)で確認し、MacおよびLinuxではNI-VISA Configuration utilityで確認することが可能です。リソース名の構文については、VISAリソース名制御器 - LabVIEWヘルプを参照してください。
  • 不適切なポート設定: デバイス マネージャーに移動して、計測器が接続されているポートを右クリックします。プロパティをクリックして、ポート設定タブをクリックします。デフォルトに戻すボタンをクリックします。その場合は、MAXと同じポートで同じポート設定をおこないます。
  • デバイスの電源が入っていない: デバイスの電源が入っていて正しく接続されているかを確認します。
  • ランタイムエンジンが見つからない: アプリケーションとして配布している場合、NI-VISAランタイムエンジンがターゲットコンピュータにインストールされていることを確認します。ランタイムエンジンは、下記の関連リンクにあるダウンロードページリンクよりダウンロード可能です。
  • VISAセッションがすでに閉じらている: このエラーは、通信中にVISAセッションが突然閉じられた場合にも発生する可能性があります。これが起こる最も一般的なケースは、VISAリソースがグローバル変数に格納されている場合です。この場合、VISAセッションを自動的に閉じるオプションを無効にすることでこのエラーを防ぐことができます。LabVIEW 6以降では、VISAセッションを自動的に閉じるオプションはデフォルトで無効になっています。システムで有効になっている場合は、次の手順で無効にすることができます。
    • LabVIEW 8.0以降では、ツール>>オプションを選択して オプションダイアログボックスを表示します。次に、カテゴリリストから環境カテゴリを選択します。VISAセッションを自動的に閉じるチェックボックスのチェックを外して、OKボタンをクリックします。
    • LabVIEW 6.xおよび7.xでは、ツール>>オプションを選択してオプションダイアログボックスを表示します。そして、カテゴリリストから環境カテゴリを選択します。VISAセッションを自動的に閉じるチェックボックスのチェックを外して、OKボタンをクリックします。
メモ:  このオプションを無効にする場合、デバイスで通信を終了する際にVISAを閉じる関数を呼び出していることを確認してください。

追加情報

VISAセッションを自動的に閉じるオプションでは、最上位VIがアイドル状態になると、開いているVISAセッションを自動的に閉じることができます。このオプションを使用すると、次にVIを実行したときに潜在的な問題を回避できます。 その結果、グローバル変数を使用してそのVISAセッションにアクセスしようとする場合、そのオプションが有効になっていると無効なVISAセッションエラーが発生する可能性があります。