解決策
カスタムデバイスを正しく設定するために、まずは次のチュートリアルを参照し、各設定が正しく完了していることを確認します。
Getting Started With CAN Calibration in VeriStand一般的に、XCP or CCP Masterカスタムデバイスの使用に問題 (ECUスレーブへの接続に失敗、または測定チャンネルのデータ取得に失敗) がある場合、トラブルシューティングの流れは次の通りです。
- WorkspaceまたはVeriStand UIマネージャでConnection StatusとError Code情報を取得します。エラーログには、詳細なリストとエラーの原因が記載されている場合があります。エラーログは、Protocol Logと同じ場所にあります。Protocol Logの場所については添付資料 VeriStand_ECUMC_CD_TroubleshootingGuide(EN v1.5).pdf のXCP/CCP Troubleshooting Logを確認します。
- エラーコードの内容に応じてカスタマイズデバイスの設定を変更します。いくつかのエラーの説明と問題の解決方法は、添付資料 VeriStand_ECUMC_CD_TroubleshootingGuide(EN v1.5).pdf に含まれています。
- 場合によっては、実通信を理解するためにProtocol Logを確認したりWiresharkのようなプロトコル解析ツールを用いることや、A2Lファイルからより多くの情報を得るためにA2L Viewer / Notepad ++が必要となります。 A2Lファイルは機密性の高いファイルであり、どのような手段であれ、第三者と共有することは推奨されません。多くの場合完全なA2Lファイルを入手することはできないため、通信パラメタといくつかのチャンネルのみを含んだ簡易なバージョンのファイルを用いてデバッグを行うことが効率的です。
以下のエラーコードは、添付文書で説明されています。
- -301007:ECUの通信パラメータが適切に初期化されていません。
- -301017:DAQタスクを処理するためのDAQリストがECU上で利用できなくなったか、選択されたDAQタスクがECU上で利用できません。
- -301055:選択されたイベントチャンネルが無効です。
- -301096:スレーブデバイスからの応答を待っている間にタイムアウトになりました。
- -301075:アクセスがロックされています。
- -301109:スレーブデバイスのXCPプロセッサでメモリオーバーフローが発生しました。
- -301147:キャリブレーションページは選択されたECUであいまいです。