解決策
NI-9237はブリッジと歪み測定モジュールです。したがって、NI-9237モジュールにはシャント抵抗とハーフブリッジ抵抗が内蔵されています。
ホイートストンブリッジの辺の番号は、任意で付けられたものではありません。その抵抗値は、歪や期待電圧値を計算するための計算式に関連しています。各抵抗の名前と説明を以下に記載します。
- R1: EX+とAI–間の抵抗値
- R2: EX–とAI–間の抵抗値
- R3: EX–とAI+間の抵抗値
- R4: EX+とAI+間の抵抗値
下図の外部接続は、さまざまなタイプの歪みゲージを測るために必要なだけでなく、シャントキャリブレーションのためでもあります。
NI 9237には、それぞれのチャンネルに対して10ピンずつ端子があります。ピンの詳細は、以下のとおりです。
Pin 1 | SC | Shunt Resistor end 1 |
Pin 2 | AI+ | Channel Input + |
Pin 3 | AI- | Channel Input - |
Pin 4 | RS+ | Remote Sense + |
Pin 5 | RS- | Remote Sense - |
Pin 6 | EX+ | Excitation + |
Pin 7 | EX- | Excitation - |
Pin 8 | T+ | TEDS+ |
Pin 9 | T- | TEDS- |
Pin 10 | SC | Shunt Resistor end 2 |
フルブリッジ:
内部にシャント抵抗(Rs)があることが分かります。R3の両端がSCピンに接続されても構いません。シャントキャリブレーションが実行された際、内部スイッチが閉じられ、抵抗へと接続されます。このモジュールの通常動作では、スイッチは開いたままとなります。
メモ: 歪みゲージに4本のワイヤのみがある場合、シャントキャリブレーションのために2本のワイヤを接続する必要はありません。
ハーフブリッジ:
NI-9237の内部ブリッジ構成抵抗が記載されていますが、EX+、EX-、およびAI+はユーザ自身で接続する必要があります。
クォータブリッジタイプII構成は、ハーフブリッジのようにNI 9237へ接続されています。R4は、アクティブクォータブリッジの歪みゲージです。R3は、歪みの方向と垂直にダミー抵抗を配置しているため、温度変化にのみ反応した変化を求めることができます。ソフトウェアで歪み測定タスクを設定する場合は、タスク設定でクォータブリッジタイプIIを選択する必要があります。
クォータブリッジ: