ヌルモデムとストレートケーブルの違い

更新しました Jul 14, 2023

使用製品

ハードウェア

  • Serial Cable

ドライバ

  • NI-VISA

問題

機器とシリアル通信を行うために、コンピュータに内蔵されているシリアルポートを使用するつもりです。現在ヌルモデムケーブルとストレートケーブルの両方を所有しています。これら2つのケーブルの違いは何ですか?また、どちらを使用すればよいのですか? 

解決策

ヌルモデムケーブルは、一般にはクロスケーブルと呼ばれています。2つのシリアルデータ端末装置(Data Terminal Equipment; DTE)との間で、モデムやデータ回線終端装置(Data Communications Equipment; DCE)を介することなく、相互通信するために用いられます。 ヌルモデムケーブルでは、送信デバイスの送信(TX)ラインは受信デバイスの受信(RX)ラインに信号が経由されます。同様に、受信デバイスの送信ラインは通信デバイスの受信ラインに信号が経由されます。ヌルモデムケーブルには、一般的に2つの種類があります。
 
シンプルヌルモデムケーブル
 

2つのデバイス間でハンドシェイクを可能にするには、あるデバイスの送信要求(RTS)ピンを他のデバイスのClear to Send(CTS)ピンに接続する必要があります。
 
ハンドシェイク付きヌルモデムケーブル

ストレートケーブルは、データ通信装置(Data Communications Equipment; DCE)とのインタフェースに使用する必要があります。 この場合、TX-RXピンとRTS-CTSピンはクロス接続されていないため、ストレートという用語が使用されています。
 
ストレートケーブル

追加情報

PCの内蔵シリアルポートはDTEデバイスで、モデムとプリンタはDCEデバイスの例です。シリアルインタフェースを備えた計測器は、DTEまたはDCEのいずれかのデバイスであることに注意してください。計測器のユーザーマニュアルを確認してその種類を確認する必要があります。

ケーブルがヌルモデムであるかどうかを確認するには、ni.comでパーツ番号を検索できます。ヌルモデムであるかどうかは製品の説明に記載されています。 また、ハンドヘルドDMMを使用して、シリアルケーブルの各ピンの導通をテストすることもできます。すべてのピンが他端の対応するピン、すなわちピン1からピン1、ピン2からピン2などに電気的に接続されている場合、ケーブルはストレートケーブルです。