解決策
LabVIEWで浮動小数点数が整数に変換されると、 最も近い整数に丸められます。唯一の例外は、2.5、3.5など、2つの整数のちょうど中間の数です。この場合、数は最も近い偶数の整数に丸められます。たとえば、2.5は2に丸められ、3.5は4に丸められます。具体的には、以下のように動作します。
1.5 → 2
2.5 → 2
3.5 → 4
4.5 → 4
5.5 → 6
6.5 → 6
これはIEEE規格754と一致しています。
四捨五入は、0.5を常に大きい整数値に丸めるので、統計処理を行う際に値が大きくなる傾向があります。例えば、もし元の数が1.5と2.5である場合、この数値の和は4で、平均値は2となります。
和:1.5+2.5 = 4
平均:4/2 = 2
しかし、1.5と2.5を四捨五入すると、2と3の値になり、平均は2.5になります。
四捨五入:1.5 → 2
四捨五入:2.5 → 3
和:2+3 = 5
平均:5/2 = 2.5
そこで、LabVIEWの「最も近い値に丸めこみ」関数を使いますと、1.5と2.5を丸めるといずれも2になり、平均を計算すると2になります。
丸めこみ:1.5 → 2
丸めこみ:2.5 → 2
和:2+2 = 4
平均:4/2 = 2
このように統計処理を行う際の精度の向上につながります。
四捨五入が必要の場合は、下記のように実装ができます。
メモ: この画像は、プロジェクトで再利用できるLabVIEWコードを含むLabVIEWスニペットです。スニペットを使用するには、画像を右クリックしてコンピュータに保存し、ファイルをLabVIEWダイアグラムにドラッグします。