解決策
カメラの互換性はいくつかの要因によって決まりますが、特定のカメラがNIハードウェアとソフトウェアでサポートされているかどうかを判断するための第一歩は、バスの種類を判断することです。バスのタイプは、次のいずれかになります。
- USB 3.0 Vision
- GigE Vision
- Camera Link
- IEEE-1394 FireWire
- USB 2.0
- パラレルデジタル
- Ethernet IP
まだ購入するカメラを検討検討段階で正しいバスを選択していることを確認したい場合は、
Choosing the Right Camera Busを参照することで各カメラの重要な考慮事項、および長所や短所に関する情報を確認することができます。
USB 3.0 Vision
新しいアプリケーションにお勧め: はい
使用するドライバ: NI-IMAQdx 4.2以降
フレームグラバ: 画像はコンピュータ/ターゲットに取り付けられたNIフレームグラバよりUSB 3.0バスを介して収集されます。
NIハードウェアおよびソフトウェアは、AIA USB3 Vision仕様バージョン1.0以降に準拠したカメラをサポートしています。USB 3.0を介して通信してもUSB 3.0 Visionに準拠していないカメラがあるため、製造元のドキュメントを参照して準拠していることを確認する必要があります。
こちらのページは、現在USB 3.0 Visionの認定を受けている企業のリストがあります。
お使いのカメラがUSB 3.0カメラでUSB 3.0 Visionに準拠していない場合、カメラのドライバ(使用可能な場合)を使用して、ライブラリ関数呼び出しノードを用いることで呼び出すことができます。その後、画像とカメラの情報をLabVIEWに取り込み、Vision Development Moduleで使用可能な画像解析ライブラリを使用することができます。ただし、ドライバ問題が発生した場合は、その製造元に問い合わせる必要があります。
GigE Vision
新しいアプリケーションにお勧め: はい
使用するドライバ: NI-IMAQdx
フレームグラバ: 画像はコンピュータ/ターゲットに取り付けられたNIフレームグラバよりEthernetバスを介して収集されます。
NIハードウェアおよびソフトウェアは、AIA GigE Vision仕様バージョン1.0以降に準拠したカメラをサポートしています。イーサネット経由で通信してもGigE Visionに準拠していないカメラがあるため、製造メーカーのドキュメントを参照して準拠していることを確認する必要があります。
Camera Link
新しいアプリケーションにお勧め: はい
使用するドライバ: NI-IMAQ
フレームグラバ: NIフレームグラバ
NIハードウェアおよびソフトウェアは、Camera Link規格(ベース、ミディアム、フル、および拡張)に準拠するCamera Linkカメラをサポートしています。しかし、他の規格とは対照的に、Camera Linkカメラはカメラ属性情報をドライバに伝えるカメラファイルを必要とするため、すべてのCamera Linkカメラがサポートされているわけではありません。
NIでは、特定のカメラに互換性があるかどうかを確認するため、Industrial Camera Advisorを確認することをお勧めします。アドバイザページで特定のカメラが見つからない場合、NIではカメラのテストは行われておらず、正式にサポートされていませんが、以下のオプションも利用可能です。
- NI Camera File Generatorを使用してカスタムのカメラファイルを作成する。
- ディスカッションフォーラムで以前に別のユーザがカスタムカメラファイルを作成しているかどうかを確認する。
IEEE-1394 FireWire
新しいアプリケーションにお勧め: いいえ
使用するドライバ: NI-IMAQdx1またはNI-IMAQ IEEE-1394
フレームグラバ:
NIフレームグラバ。画像はFireWireバス経由で収集されます。
NIでは、完全IIDC(DCAM)対応のFireWireカメラをサポートしています。
Firewireデバイスは、IMAQdxでサポートされるようになりました。NI-IMAQ for IEEE1394ドライバは、NI-IMAQdxによって機能的に置き換えられているため、NIでは現在サポートを終了し、推奨されなくなりました。
USB 2.0
新しいアプリケーションにお勧め: いいえ
使用するドライバ: NI-IMAQdx 3.4以降
フレームグラバ: なし。画像はUSB 2.0バス経由でDirectShowを使用して収集されます。
USB 2.0カメラは新しいアプリケーションには推奨されませんが、NIハードウェアおよびソフトウェアはDirectShowに互換性のあるほとんどのUSB 2.0デバイスをサポートしています。カメラメーカーは、DirectShowがサポートしていない追加機能をサポートするカメラ用LabVIEW APIを作成することがよくあります。使用可能な場合は、製造元のAPIを使用することをお勧めします。
USB 2.0デバイスは現在、製造元のAPIまたはIMAQdxでサポートされています。
USB 2.0カメラはDirectShowを使用して収集するため、IMAQdxを使用する場合はカメラメーカーのドライバをインストールし、正しく設定してカメラを使用する必要があります。
パラレルデジタル
新しいアプリケーションにお勧め: いいえ
使用するドライバ: NI-IMAQ
フレームグラバ: NIでは現在パラレルデジタルフレームグラバを販売していません。
パラレルデジタルは、機能的にCamera Link規格に置き換えられました。パラレルデジタルカメラでは、カメラ属性情報をドライバに伝えるカメラファイルを必要とするため、すべてのパラレルデジタルカメラがサポートされているわけではありません
NIでは、次の形式のデータを送信するパラレルデジタルカメラのサブセットをサポートしています。
- TTL
- RS-422
- LVDS (Low Voltage Differential Signal)
カメラがNIハードウェアおよびソフトウェアでサポートされているかどうかを確認するには、
Industrial Camera Advisorを使用します。サードパーティ製のフレームグラバを使用している場合は、
Can I Use My Third-Party Frame Grabber with the IMAQ VIs?を参照してください。
Ethernet IP
新しいアプリケーションにお勧め: いいえ
使用するドライバ: NI-IMAQdx 3.5以降
フレームグラバ: なし。画像はイーサネット経由で収集されます。
Ethernet IPは機能的にGigE Visionに置き換えられ、NIはBasler社およびAxis社が製造したインターネットプロトコル(IP)カメラのみをサポートしています。IPカメラは通常、イーサネット接続を介して圧縮画像を送信し、NI-IMAQdxドライバはMJPEG画像を提供するIPカメラのみをサポートします。
Axis社のIPカメラのファームウェアバージョン2.0(またはそれ以降)がサポートされている必要があります。